「さすがに、詰んでるな…」「いいクルマが買えた金額じゃないか」 ストロング系飲料を「毎日10缶」飲んでいた男の、驚きの“出費事情”とは?
そして、当然の顛末だが、そんな飲み方を6年も続けていると、完全にアルコール依存症となり、ついには連続飲酒状態に陥ってしまった。つまり、太陽が昇っているうちから酒を飲むようになり、1日にストロング系を10缶飲むような生活になってしまったのだ。 こうなると月の酒代(※外食費を除く)は単純計算で倍の金額なので、7万円近くなる。ウイスキーやらワインやら高い酒を飲んでいないのに、である。リビングにはストロング系の缶がゴロゴロ転がっていた。毎週、空き缶回収の日に捨てているのだが、1回で出す缶の量が尋常ではなかった。
そして、連続飲酒状態に陥ってしまうと、食事を取れなくなる。というのも、胃や食道が荒れているのと、常に酒を飲んでいるため、吐き気とお腹がたぷたぷで食欲がないのだ。深夜、松屋で目玉焼きとポテトサラダを頼む。もはや、それくらいしか体が受け付けなかった。柔らかいもの……だけど、油っぽいものとソーセージ程度の肉は食べたいのだ。 もう、ここまで来ると、さっさとストロング系を飲まなければいいだけの話だが、前出のようにビールは何杯飲んでも酔えない。また、ウイスキーやカップ焼酎を外で飲むのはさすがに気が引けた。筆者も倫理観は持ち合わせている。当然のことだが、人に迷惑をかけるような飲み方はしないように心がけている。その分、就業中に隠れてストロング系を飲んではいたが。
しかし、飯はまともに食わず、酒だけで毎月7万円の出費だ。30歳にもなるのに貯金はゼロ。むしろクレジットカードの負債だけがたまり、ほぼ借金状態。家でも外でも飲んだ結果、社会人になってからのわずか6年程度で、少なく見積もっても400万~500万円以上を酒に費やしてきたのだから、当然そうなる。いいクルマが買えた金額だ。さすがに、詰んでいるな。 ■γ-GTPが正常値の60倍に 案の定、それまでの暴飲暴食が祟ってしまい、健康診断で「γ-GTP 2410(通常は40~60)」と血糖値の値である「HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)」は6.0%(正常値4.6~6.2%)となり、糖尿病予備軍にもなってしまった。