日本郵政グループ、増田新社長らが会見(全文4)情報漏洩問題は調査を検討
地域再生にはどう取り組むのか
記者1:【ツウシン新聞 01:11:14】の【アソウ 01:11:16】です。増田社長にお聞きしたいんですけど、先ほどもちょっとお話がありましたが、人口減少社会の中で郵便局が地域や地公体ですとか地元の企業と連携して地域再生の動きを進めてると思うんですが、いまひとつ会社のほうからのバックアップがちょっと小さいのではないかという意見もありまして、その辺のところについてお尋ねしています。 増田:現場を回ってその辺りの意見を聞きたいと思います。郵便局、それぞれ下位の局であったり、いろいろ中にも種類がありますけれども、こちらのほうから建物をお借りしてお金をお支払いしたりとかいろいろやっておりますので、いったい今のこの時点でどの程度のものであって、それが地域を支えていくものにふさわしいかどうか、私もまだ具体的に把握しておりません。地域事情によっても、それから局の種類によっても違ってきてると思いますが、その辺りはよく現場の声を聞きたい。特に衣川社長もその辺りは詳しいし、またいろいろ考えもあると思うので、どういうことをしていくことが必要か、また考えたいと思います。 司会:よろしいでしょうか。今、真ん中のブロックで青い水色のシャツの方。
前向きな成長ストーリーは描けているのか
ブルームバーグ:すいません、ブルームバーグ通信の浦中です。増田社長にお伺いしたいんですが、足元をまずは固めなきゃいけないということをおっしゃって、幾つか同様な質問が出たんですが、ちょっと確認したいんですが、そもそもこの不祥事が起こる前からこの会社って非常に難しくて、金融も物流事業もまったく成長ストーリーが描けていない。今後、持株も国も、株式を放出していく上において成長ストーリーを株式市場にぶつけていかなきゃいけないと思うんですけども、先ほどおっしゃったことの理解によると、しばらくはまずは身を固めなきゃいけないので、ちょっととてもこちらは、例えば時間軸でいうと1年とか2年とかはそういう前向きな成長ストーリーを各経営がまったくできないと考えていいのか。それからそれを踏まえて取りあえずは今年4月から始まる最終年度の中期経営計画、これをまずはちょっと棚上げとか見直しとか、その辺はお考えでしょうか。以上です。 増田:まず、外向けにどういうアナウンスをどの時点で出していくかということを考えると、今、業務停止を受けている、そういう当社が、今お話がございました投資家向けにいろいろな夢を語るということは余計、当社に対しての信頼を失うことになるのではないか。意識はそういうことでございます。会社としての成長戦略ですとか成長ストーリーというのは、そういうことをきちんと表明できる時点でやはり言うべきであろうということで、就任の今、この時点、わが社が置かれている非常に最大の危機的な状況のときは、まず投資家の皆さま方、市場の皆さま方も、何を言ってるんだ、まず足元をちゃんと見ろよという声が多数だと思いますので、そちらの声に耳を傾けて物事を語っていきたいと、このように思います。 それから中期経営計画等については、またその辺りの話は、中でしておりませんけれども、それは必ず会社として必要なものだと思っていますので、これはさまざまなものを内部的に準備をして、そのときの各会社のコミュニケーションを本当に良くしていく、本当に中期計画にふさわしい計画にしていくということはこれからよくやっていきたいと思います。 司会:よろしいでしょうか。今のご質問の方の後方にいらっしゃる方。今、手をあげていらっしゃる方。