【年金】6月支給分から増額も、実質的には目減り?「年金振込通知書」でチェックしたい項目をおさらい
【実態】国民年金と厚生年金、受給額のボリュームゾーンはどこ?
厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、まずは実際の国民年金の受給額をチェックします。 ●国民年金(老齢基礎年金)平均受給月額 ・全体平均月額:5万6316円 ・男性平均月額:5万8798円 ・女性平均月額:5万4426円 ●国民年金(老齢基礎年金)受給額ボリュームゾーン ボリュームゾーンは6~7万円。満額近い金額で、保険料をしっかり納めた方が多い印象があります。 ただし、月額約5万円の年金受給のみでは生活費をやりくりするのは、やや難しいかもしれません。 ●厚生年金(老齢厚生年金)平均受給額(月額) ・全体平均月額:14万3973円 ・男性平均月額:16万3875円 ・女性平均月額:10万4878円 ※国民年金の金額を含む ●厚生年金(老齢厚生年金)受給額ボリュームゾーン ボリュームゾーンでは、男性が17~18万円未満、女性が9~11万円未満でした。 この差は、現役時代における男女の賃金格差や雇用形態の違いが要因といえるでしょう。 現役世代の方で、ご自身の年金見込額を知るには、「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などをご確認ください。
【解説】物価高や年金などの「経済事情」を自分事として考える
ここまで、物価指数の推移や受給できる年金額、年金制度についてまとめてきました。 モデルケースと実態の年金額についても比較しましたが、今後も年金受給額はより個人差がでてくるはずです。 そのため、お仕事をリタイアされた後、年金だけでは不足してしまう方も出てくるかもしれません。 以上を踏まえて重要なことは、ご自身の現状を知った上で対策を考えていくこと。 主な方法としては「貯金」「投資」が挙げられます。 まずは「地道に貯金していくこと」です。元本割れなどのリスクがなく堅実にお金を増やしていけますね。 次に「投資を取り入れる」という方法です。リスクはありますが、元金以上にお金が増える可能性があります。 低金利時代の今「お金を増やすにはやっぱり投資」と思われるなら、安定型から利益追求型まで様々な商品があるので、一度ご自身で確認することをおすすめします。