「そうめん愛、沖縄から叫びたい」研究家・ソーメン二郎さん 年中食べられる「チャンプルー」が業界を救う!?
そうめんを愛し、ソーメンチャンプルーの謎を追って沖縄に通う男性がいる。 【写真】「ハブを食す!」営業は月イチ、限定“ハブ”そばが人気
そうめん研究家として活動するソーメン二郎さん。全国的にそうめんは夏の風物詩として楽しまれるのに対し、沖縄ではチャンプルーにして季節を問わず食べられている。「沖縄からそうめん愛を叫び、年中食べられるようにしたい。そのレシピはソーメンチャンプルーしかない」と言い切る。 1200年の歴史があり、そうめん発祥の地といわれる奈良県桜井市出身。代々続く製麺所の家系で育った。メディアでそうめんの魅力を発信しており、イベントプロデュースに関する大学講師としての顔もある。 沖縄に関心を持ったのは5年ほど前。日頃からそうめんの製品を持ち歩いており、行く先々の居酒屋で「ソーメンチャンプルーを作ってもらえませんか」とお願いすると、誰もがさっと作ってくれることに衝撃と感銘を受けた。 以来、ソーメンチャンプルーがいつ沖縄で生まれ、食文化として根付いてきたのかを調べようと足を運んでいる。9月には糸満市にある1949年創業のマルタケ食品を訪れ、金城武則社長らから会社の歩みや製麺の歴史を聞き取った。
全国各地の製麺所も見て回っているが、手延べそうめんの多くは外国人労働者が製造を担っており、特に日本の若者がいないことを危ぐしているという。技術や歴史を絶やさず継承していくためにも、年中食べられるようなレシピが必要だと訴える。 「ソーメンチャンプルーが麺類を救う。庶民的で災害時の非常食としても作りやすいし、沖縄モデルを全国化できる可能性はある」。 (當山幸都)
The Ryukyu Shimpo Co., Ltd