【アビスパ福岡】賛否の中での新体制 市長「クラブが適切と判断したと認識」ふくや社長「準備と対話が必要だったのでは」
ことしでクラブ創設30周年のサッカーJ1・アビスパ福岡は6日、新体制がお披露目されました。その中で、今シーズンからチームを率いる監督の起用に波紋が広がっています。
6日に開かれたアビスパ福岡の新体制発表会。新戦力とともにファンの前に現れたのは金明輝(きん・みょんひ)新監督です。 サガン鳥栖の監督のほか、町田ゼルビアではヘッドコーチを務め、昨シーズンはJ1昇格1年目でリーグ3位の躍進を支えました。 ことし、創設30周年を迎えたアビスパの新監督として掲げる目標は。 ■アビスパ福岡・金明輝 新監督 「タイトルを取るというのは前提のもと、6位以上ということでチームとして目指していきたいと考えております。自分自身も言動をしっかりと正していきながら、チームをよりよいところに持って行けるように、しっかりとまた準備していきたいと思います。」 「言動を正していきながら」と語ったのは、金監督が過去に処分を受けたからです。サガン鳥栖の監督を務めていた時に、選手やスタッフに対し、暴力行為や暴言によるパワハラを繰り返したことが処分の理由でした。 インターネット配信も行った12月の就任会見で、アビスパ福岡の川森会長は、金監督を起用したことへの理解を求めました。 ■アビスパ福岡・川森 敬史会長 「過去の事実は変えることはできませんが、新体制に対してご懸念をいただいている皆様に対し、今後どのようにクラブへの信頼を持っていただけるかが大事だと考えていますので、再出発への意思を固めた金明輝さんとともに向き合って、ともに進んでいきたいと考えました。」 ■金 新監督 「さまざまな意見、いろんな人の見解があるのは重々承知しています。そのような意見もしっかり真摯に受け止めて、これからの言動でしっかりと信頼を少しずつ取り戻して築いていければ。」
しかし、反発は根強く、クラブに出資をしている福岡市に対しては、監督人事に対するクレームが2件入ったということです。 福岡市の高島市長は7日の会見で、監督人事についての質問に対し「クラブが適切だと判断したものと認識している」と答えるにとどまりました。