JR紀勢線の駅でウバメガシの苗を育てよう「戻り苗」プロジェクト進行中
JR西日本和歌山支社は、紀州備長炭の原木・ウバメガシの苗を特急くろしお号の停車駅で育てて、和歌山県南部の森林へ戻す「戻り苗」プロジェクトを繰り広げています。 これはJR西日本和歌山支社と、和歌山県田辺市で森林保全を通じた地方創生や防災に取り組んでいる株式会社ソマノベースが連携して、初めて行う取り組みです。 プロジェクトでは、紀勢線の特急くろしお号が停車する有人駅に苗を育てるラックが設置され、そこでおよそ2年かけて育てた苗を紀南地方の森林に移し替えて、面積が減少しているウバメガシの保全につなげるものです。 JR西日本和歌山支社ではSDGsと沿線地域の振興を目指していて、戻り苗プロジェクトを通じて鉄道利用者へ森林保全をアピールするとともに、将来的には「JR西日本和歌山支社の森」を整備して、そこで、鉄道を利用した植樹活動のほか、同窓会や教育旅行といったツアー展開にもつなげたい考えです。 戻り苗のラックが設置されているのは、紀勢線の和歌山・海南・御坊・紀伊田辺・串本・紀伊勝浦・それに新宮の各駅と、和歌山駅近くのJR西日本和歌山支社の社内です。