「髪の毛食えや」同居女性が凄惨な暴行受け死亡『上訴権を放棄』で懲役12年の判決確定 面会した記者に「十数年の懲役なんてごくわずか、BIGになる」
去年5月、凄惨な暴行と異常な強要行為の末、同居女性を死亡させたとして、1審・2審で懲役12年を言い渡された22歳の男。「上訴権を放棄」したことにより、4月22日に懲役12年の判決が確定していたことが分かりました。 【画像を見る】男は面会した記者に対し「腕にペンで細かくメモした」判決の受け止めを読みあげた
凄惨な暴行と異常な強要行為
判決などによりますと、山中元稀被告(22)は去年5月、同居女性(当時18)が他の男性と関係を持ったことに激昂。大阪府泉佐野市の自宅で女性に対し、▽全身を多数回殴る蹴る ▽腹部を踏みつける ▽エアガンでプラスチック弾を発射するなどの暴行を加え、出血性ショックで死亡させました。 さらに山中被告は「全部なめまわせ」「髪の毛食えや」「はよ飲めや」などと女性を脅し、床に広がった血をすすらせたり、被告が引きちぎった髪の毛で血を拭き取らせ、その束を口に含ませたりするという、異常な強要行為に及びました。
《裁判で公開された音声》
(被告)「全部なめまわせ」「髪の毛食えや」「おいしい?」「はよしいや」 (女性)「これだけは…無理」 (被告)「それで許したるって言ってんねんで、俺」 (被告)「20、19、18、17、16、15…」 (女性)「待って…」 (被告)「待たへんから!」「はよ飲めや、許したるって言うてんねん!」「飲み込んだらええだけやん」「一生かけて拷問していこか」「口放り込めや!」 山中被告はこの様子を携帯電話で動画撮影。その後、被告が動画を削除しましたが、捜査当局が復元に成功し、決定的な証拠になりました。
記者の面会取材での言動「十数年の懲役なんてごくわずか、痛くもかゆくも…」
去年11月の1審判決(大阪地裁堺支部)、傷害致死と強要の罪で懲役12年を宣告された山中被告。拘置所でMBSの面会取材に応じ、判決を受けてのコメントは次の通りだと語りました。 《面会室で山中元稀被告が記者に伝えたコメント》 「私の長い人生からすれば、十数年の懲役なんてごくわずかで、痛くもかゆくもまったくくらいません(原文ママ)」 「20代といえば、社会一般的に周囲の20代は遊び盛りです。ですが、私は他と異なり、私の20代は懲役で自由(原文ママ)を余儀なくされる始末です」