移籍を考えるべき? 出場機会に飢える外国人Jリーガー(6)そこに未来はない? リーグ戦で1試合も出ていないスピード自慢
2月に開幕した明治安田生命J1リーグも第17節までを消化し、シーズン後半に差し掛かっている。期待通りの活躍を見せる選手がいる一方で、高い能力を有していてもクラブの事情などで出場機会が与えられない外国人がいる。今回は今季のJリーグで出場機会が得られていない外国人選手を紹介する。(成績は『transfermarkt』を参照)
MF:ターレス(ブラジル出身) 生年月日:2001年6月29日 所属クラブ:名古屋グランパス 今季リーグ戦成績:出場なし ブラジル出身のターレスは、他選手のように海外のクラブから日本のクラブへ加入した選手ではなく、高校から日本のサッカーに触れ、熊本の秀岳館高校を経てJリーグの門を叩いた選手である。2021年シーズンに当時J3のロアッソ熊本へ加入すると、デビューイヤーからリーグ戦21試合に出場し4ゴールを記録。右WGの位置から持ち前のスピードでチームの攻撃に推進力を与えた。 この活躍が認められ、2022年には名古屋グランパスへと完全移籍で加入する。ただ、この年はグランパスからのレンタル移籍で引き続きプレーした熊本で膝の靱帯を断裂してしまうなど、故障が目立ち、リーグ戦は12試合の出場に留まった。 苦しんだレンタル期間も終了し、本格的にグランパスの選手としてプレーした昨季だが、活躍できたとは言い難いものだった。監督の長谷川健太は3バックの布陣を敷き、ターレスは熊本時代に経験したことが無いWBやシャドーの位置でプレー。結局、J1ではわずか99分間のプレーに留まった。真価を問われる今シーズンも、右WBには中山克広が加入したり、榊原杏太が台頭してきたりとライバルは多く、越えなければいけない壁は高い。今年23歳とまだ若いが、J1クラブに定着するための時間はあまり残されていないだろう。
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