東芝が米原発子会社の損失開示遅れで会見(全文1)
室町取締役代表執行役社長からの説明
司会:本日はお忙しい中お集まりをいただきましてありがとうございます。ただ今より電力・社会インフラ事業グループの主要案件に関します説明会を始めさせていただきます。最初に本日の出席者をご紹介申し上げます。取締役代表執行役社長、室町正志でございます。代表執行役副社長、志賀重範でございます。取締役代表執行役上席常務、平田政善でございます。ウェスチングハウス社社長、Danny Roderickでございます。執行役常務でランディス・ギア会長の栗原洋でございます。申し遅れましたが、私、進行を務めます広報・IR室、長谷川でございます。 本日のご説明でございますが、まず室町からお話をさせていただいたのち、事業の概要につきまして副社長の志賀からご説明申し上げます。そのあと皆さんからのご質問をお受けしたいと思います。一応終了を5時というふうに予定しておりますが、そのあと5時15分からご案内しておりますようにアナリスト投資家の皆さん向けに質疑応答の時間を設けております。志賀、平田、Roderick、栗原で対応さしていただく予定でございますのでよろしくお願いいたします。 それではまず室町からお話を申し上げます。よろしくお願いします。 室町:室町でございます。本日はお忙しい中お集まりいただきまして誠にありがとうございます。先日11月17日、当社子会社でありますウェスチングハウス社に係るのれんの減損について公表いたしました。これに関しましては2012年度のウェスチングハウス社グループの減損が適時開示基準に該当しているとの東京証券取引所さまからのご指摘をいただきました。当社としてはこのご指摘に真摯に受け止めるとともに、適時適切なタイミングで積極的な情報開示をすべきであったと大いに反省しております。投資家の皆さま方に対しましては開示が不十分であったことを、あらためて深くおわびを申し上げたいと存じます。 今後は従来の情報開示姿勢を改め、ステークホルダーの方々から再びご信頼が得られるよう私自身が先頭に立ち、積極的な開示を努めてまいりたいと思います。今回はその第一歩といたしまして、開示が不十分とのご指摘を受けておりましたウェスチングハウス社の業績などを中心に電力・社会インフラ事業グループの主要案件に関しましてご説明をする機会を設けさせていただきました。今後、改善計画書のご提出や課題事業の構造改革などご説明できる段階となりましたら、皆さまにきちんとご説明をさせていただきたいと考えております。主要な事業につきましては、それぞれの状況について投資家の皆さまに、よりご理解をいただけるよう今後は定期的に説明会を実施していく所存でございます。 また元役員に対する責任追及訴訟についても多くのご質問をいただいております。時期は調整中でございますが、年内に別途監査委員会から説明させていただく機会を設けることを検討しております。この訴訟につきましては、会社法上、監査委員会の専権事項となっているため、私からその内容につきましてコメントするのは控えさせていただきますが、元役員に善管注意義務違反があると判断されたことを厳粛に重く受け止め、過去と決別をし、再発防止策の実施に努めてまいりたいと存じます。当社は投資家の皆さまへの適時適切な会計、会社情報の開示を、健全な金融市場の根幹を成すものであるという基本認識のもと会社情報の適時開示の意義、重要性についてあらためて真摯に受け止め、今後積極的な情報開示に努めてまいりますので、引き続きご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。