「Shohei、who?」投攻守に3拍子の活躍、二刀流でも話題の人気選手が放ったジョークが話題、大谷は自身初の「30-30」を達成
ドジャースは8月3日(日本時間4日)、敵地オークランドでのアスレチックス戦に10-0で大勝した。大谷翔平は3盗塁を決め、一気に今季31盗塁に達した。すでに33本塁打しているため、30本塁打&30盗塁以上の「30-30」を達成したことが大々的に報じられた。 【動画】自身初の30本塁打・30盗塁達成!大谷翔平が縦横無尽に駆け回る 一方でSNS上ではヒーローインタビューでの一言が話題を呼んでいる。この日のヒーローは「6番・三塁」で出場した「キケ」ことエンリケ・ヘルナンデス。在籍9シーズン目の32歳は内外野こなす貴重なバイプレーヤーであり、チーム内外で人気のキャラクターだ。3安打2打点2得点の活躍に加え、10-0と大量リードで迎えた9回には、野手ながらマウンドに上がり1回を1安打無失点に抑えていた。 リポーターのキルステン・ワトソンさんにマイクを向けられたヘルナンデス。「今日は攻撃、守備、そして投球に大活躍でしたね。もう一人の大谷翔平じゃないかしら?」と振られると「Shohei、who?(翔平、それ誰だい?)」。そう答えるといたずらっぽくダグアウトにダッシュでひるがえり、ワトソンさんも絶妙な冗談に爆笑するしかなかった。 ヘルナンデスが野手ながら登板したのは、7月9日のフィリーズ戦に続いて今季2度目。2018年にも1度登板したことがあり、通算3試合目のマウンドだった。守備では捕手を除く8ポジションをこなす万能野手。この試合は三塁だったが、最後を締め、SNS上では「二刀流いける!」「守護神、お疲れ様」など投打にわたっての貢献をたたえる声であふれた。チームになくてはならない存在で、爆笑を誘ったジョークも愛されキャラクターの人間性がにじみでていた。 また、驚きだったのはこの日の観客数だ。3万5207人は、試合が行われたオークランド・コロシアムの今季最多。そしてそのほとんどがドジャースファンだった。アスレチックスは2028年シーズンからのラスベガス移転が決まっており、地元ファンはこれに猛反対。観戦ボイコットにあい、開幕直後から観客動員が低迷し、1万人未満が38試合も。5月6日のレンジャーズ戦は2895人、4月16日のカージナルス戦は3296人など3000人前後に沈む試合まであった。 それが前日の2万1060人に続き、2日連続の今季最多更新で初の3万人超え。ドジャース人気はもちろん、そこに新加入の大谷効果があることも疑いようがない。同じカリフォルニア州内とはいえ、ロサンゼルスからオークランドまでは車でなら6時間以上かかる距離。ベイエリアのファンが殺到したのか、飛行機でロスからファンが向かったのかは定かではないが、スタジアムに充満した空気はドジャースの「ホーム」そのものだった。 大谷にとっても31盗塁は日米通じてキャリアハイ、力を入れている走塁でもチームに貢献していく。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]