「ナイロン、フロロ、PE…?」釣り糸(ライン)の素材ごとの基礎知識&特徴を徹底解説!!
ライン(=釣り糸)の主な素材はナイロン、フロロカーボン、PEの3種類。対象魚や釣りのジャンル・使い方など、目的に合わせて適した素材を選べるようになっています。そんな「ライン」について、まずは知っておきたい基礎的な知識を紹介します。 【画像】「なるほど」ナイロン、フロロ、PEの違いや各メリットを画像でみる
ライン選びに迷わないために
釣り具店で陳列されているラインをよく見ると、素材・用途別に分類された上、強度を表す号数やlb(ポンド)といった表記がなされています。 この記事では「太さと強度」の表記法と、現在の釣りで主流となっている「ナイロン・フロロカーボン・PEライン」の3種類の素材による使い分けや特徴を解説します。
ラインの表記・種類について
ラインのパッケージには、そのラインがどれくらいの強さがあるかが表記されています。基本的な考え方として、号数表記は糸の「太さ」を基準に、lb(ポンド)表記は「耐荷重性」を基準に設定されています。つまり、1lbのラインは1lb(約450g)の重さを持ち上げることができます。 後述するナイロン・フロロカーボン製のラインについては号数とlbの表記に相関関係があり、おおまかに「1号」は約「4lb」と換算することができます。 ラインの太さはリールのスプール部に巻ける「糸巻き量」に関わってきます。たとえば2号のラインを200m巻けるスプールであれば、1号のラインを400m、逆に4号のラインなら100m巻くことができます。号数が倍になると巻けるラインの長さが半分になる、といった関係です。
「トラブルが最も少ない」ナイロンライン
エサ釣りの道糸(メインライン)からルアー釣りまで、様々な釣り方で使用できる長年定番のライン。 比重が軽く水面に漂いやすいため、根掛かりの心配が少なく済みます。その代わりに伸縮性が高いのでフロロ・PEに比べて感度は劣ります。とはいえ、逆に考えれば適度に柔らかくてトラブルも起きにくい、バランスのよいラインだと言えるでしょう。釣りに慣れていないような人にも向いています。 しかし吸水や紫外線による劣化が発生しやすく、糸がヨレ(ねじれ)たり変色しだしたら交換のサイン。比較的安価で手に入るので、数ヶ月以上使用していない場合や、数回の釣行でも頻繁に交換することが望ましいと言えるでしょう。