京阪の新車両の試作展示 京阪でフェア・列車と綱引きも
京阪特急「プレミアムカー」の試作モデルが展示
京阪の新車両の試作展示 京阪でフェア・列車と綱引きも 撮影:岡村雅之
京阪電車恒例のファミリーレールフェアが大阪府寝屋川市の寝屋川車両基地で開かれ、家族連れや鉄道ファンらが詰めかけた。子どもたちに人気の電車との綱引き対決などの他、今年は京阪特急「プレミアムカー」の試作モデルが展示され、参加者は電車とふれあうひとときを楽しんでいた。 阪堺電気軌道車庫へ潜入 日本一古い営業車両から新型も
子どもたちが京阪電車と綱引き対決
お揃いのヘルメットで身を固めた子どもたちが、太い綱を握って正面を見据える。綱引きの対戦相手は京阪電車だ。合図とともに懸命に綱を引っ張るが、電車はびくとも動かない。やがて電車が根負けしたようにじりじりと前へ動き出し、子どもチームの勝ち。かわいい歓声が青空に響く。 綱引きにチャレンジした豊中市の小1男児は「最初は重くて動かなかったけれど、最後は動いた。楽しかった」と満足げ。今年で2回目の挑戦だ。普段はプラレールに夢中。父親は「電車のメカが好きなので、車両扉の開閉などを体験させてやりたい」と、鉄道ファンのわが子のため、いろいろ予定を組み立てている様子だった。 車両扉、踏切、パンタグラフ、方向幕。それぞれの操作体験コーナーで子どもたちは根気よく並び、自身の番になると、真剣な表情でスイッチなどを操作していた。
「プレミアムカー」の座席に「ゴージャスやなあ」
重たい車両が頭上を移動するダイナミックなシーンを見学できるのは、車両持ち上げ実演。黄色いクレーンが車両をつかみ、天井近くまで持ち上げる。さらに持ち上げたまま空中を前進し、所定の台車に設置するまでの一部始終を、間近に見学できる貴重な機会だ。 車両が頭上を移動する際、普段は見られない車両の裏側まで目に入ってくる。見学者から感嘆のどよめきが起き、父親に肩車してもらった子どもが、顔を天井に向けたまま見惚れていた。 来年度にお目見え予定の京阪特急「プレミアムカー」の試作モデルを展示。参加者は「座席がゆったりしてて、1列に3人しか座れへん」「ゴージャスやなあ」などと言い合いながら、シャッターを切るのに忙しかった。