「さきしまコスモタワーホテル」運営会社の破産手続き開始決定 負債総額 約72億円
大阪府の咲洲庁舎内にあった「さきしまコスモタワーホテル」の運営会社が、破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。 帝国データバンクによりますと、咲洲庁舎の7階から17階に入っていた「さきしまコスモタワーホテル」(2024年10月末に退去)を運営していた「さきしまコスモタワーホテル開発」が、先月24日付けで大阪地裁から破産手続き開始の決定を受けたということです。 負債総額はおよそ72億円だということです。「さきしまコスモタワーホテル」は、咲洲庁舎内の空きスペースの活用などを目的に2019年に開業しました。 しかし、想定以上に工事費用がかかったことなどにより、2019年10月から月額3500万円の賃料と光熱費の支払いの滞納が始まりました。 さらに賃料・光熱費の高騰や、新型コロナウイルスの感染拡大によるインバウンド客の減少なども重なり、収益が低調な状況が続き、大阪府は2020年7月に契約を解除して、およそ40億円の支払いをホテル側に求めていました。 そのうち約25億円が現在も未回収で、大阪府の吉村洋文知事は9日、「弁護士と協議しながらあらゆる法的な手段を講じ、1円でも多く回収を図っていきます」とコメントしています。
ABCテレビ