いまのご時世「200万円」は安い! 「人がたくさん乗れるトヨタ車」なぜ人気? 5人&7人仕様の「シエンタ X」どんな人が買う? 販売店に聞いてみた!
ミニバンで最も安いのはトヨタ「シエンタ」 どんなユーザーが買う?
日本市場には様々なミニバンが存在します。 そのなかで最も手に入りやすい価格設定なのがトヨタ「シエンタ」です。 実際にどのようなユーザーが検討しているのでしょうか。 【画像】2人しか乗れない…「シエンタ」がこれです!(53枚)
日本では定番ジャンルとなっているミニバン。 厳密な定義はないものの、多くの場合は多人数乗車(最大8名が大半)に対応する3列シートを備えて、後席がスライドドアを採用しています。 一方でボディサイズは、大きく「コンパクト」「ミドル」「ラージ」に分けることが可能で、乗用車と商用車ベースのワゴンと分けることも出来ます。 2024年12月時点の日本メーカー別では、以下の通りのラインナップです。 ーーーーー ●トヨタ <コンパクト> シエンタ <ミドル> ノア ヴォクシー <ラージ> アルファード ヴェルファイア <商用車ベース> ハイエースワゴン ●ホンダ <コンパクト> フリード <ミドル> ステップワゴン <ラージ> オデッセイ ●日産 <ミドル> セレナ <ラージ> エルグランド <商用車ベース> キャラバンワゴン NV200バネットワゴン ●三菱 <ラージ> デリカD:5 ●スズキ <ミドル> ランディ ーーーーー
これらのラインナップのなかで、唯一200万円を切る価格設定をしているのがシエンタです。 なかでも「X」グレードの「5人乗り/1.5Lガソリン/CVT/2WD」という仕様は199万5200円という価格となっています。 また多人数乗車という点では、「7人乗り/1.5Lガソリン/CVT/2WD」が203万5200円で、そちらにせよ200万円前後で手に入るモデルです。 もちろんエントリーグレードとして、色々な部分で装備が簡素化されています。 機能面では、上のグレードではファブリックとなるインパネやドアアームレストがプラスチックに。エアコンはアナログなダイヤル式となります。 スライドドアも電動は助手席側のみで運転席側は手動となるなど、一昔前のミニバンらしい装備に。 安全面では上のグレードには「ブラインドスポットモニター」や「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物/後方接近車両)」、「ドライブレコーダー(前方)」、「パノラミックビューモニター」が備わりますが、Xグレードは「パーキングサポートブレーキ(前後方静止物)」となっています。 そんなシエンタのXグレードですが、直近では2024年5月20日に一部改良が行われています。 主には新たなボディカラーが追加され、人気メーカーオプションを一部標準化。さらにはデジタルキーと外部給電アタッチメントを新たにメーカーオプションとして設定しました。 こうした変化があるなかで、シエンタのエントリーグレード「X」はどのようなユーザーが興味を示しているのでしょうか。 首都圏のトヨタ販売店は次のように話しています。 「シエンタは比較的若いファミリー層に支持されている印象です。 そのなかでXグレードを検討されるお客様の特徴は『とにかく人がたくさん乗れて安価に抑えられる』という条件を持たれていることです。 またひとつ上の『Gグレード』とは約30万円の差がありますが、Gグレードの標準装備内容でいらないもの、自分で追加したいものなどがある場合はXグレードを選んでカスタマイズされるお客様もおります」 また関西圏のトヨタ販売店は次のように話しています。 「シエンタはコンパクトで扱いやすく、価格帯も手が届きやすいのが特徴です。 そのため運転に不慣れな人が家族にいても安心なクルマです。同時に価格帯も200万円からあるので、最初のファミリーカーとしては検討しやすいので、そういった需要に対応しています」 ※ ※ ※ なおシエンタのライバルとしては、ホンダ「フリード」があり、仕様やグレードなどは似ている部分もありますが、フリードはノーマルの「エア」とアクティブな「クロスター」という異なる外観デザインがあるなど、シエンタより個性の幅が広くなっています。 また標準装備される機能も違うため、フリードのエントリーグレード「FREED AIR」の「6人乗り/1.5Lガソリン/CVT/2WD」は250万8000円となっています。
くるまのニュース編集部