【阪神】佐藤輝明、虎のフリーマンになる!目指す3番像「長打も打てて出塁率の高い選手」
虎のフリーマンになる! 阪神佐藤輝明内野手(25)が7日、兵庫・西宮市内の甲子園室内練習場で自主トレを公開した。 藤川球児監督(44)が6日の球団年賀式で3番構想を明かし、今季は新たな役割を担う可能性が高い。長打力&出塁率をポイントに挙げる佐藤輝にとって目指す3番像はまるでドジャースのフレディ・フリーマン内野手(35)だ。パワーと確実性を兼ね備えた絶対的な3番打者を目指す。 ◇ ◇ ◇ 佐藤輝明は自身の体を入念に確認しながら、ランニングやキャッチボール、ティー打撃などで約3時間汗を流した。「今年は節目というか(プロ)5年目なので。しっかりとした成績を残していきたいです」。新たな年を迎えて晴れやかな表情を浮かべた。 藤川監督が佐藤輝の3番構想を明かし、今季はこれまでとは変わった役割を担う可能性が高い。背番号8は理想の3番像を「1、2番をかえす。4、5番が控えているので塁に出る。しっかり長打も打てて出塁率の高い選手」と表現した。「長打力&出塁率」。これを体現する選手が海の向こうにいる。 昨季ドジャースでプレーしワールドシリーズMVPを獲得したフリーマンは、主に左の3番長距離打者として19年にはシーズン38本塁打、22年の出塁率は4割7厘でリーグトップの成績を残している。佐藤輝は理想の3番打者について「特にないですね」と選手名を挙げることはなかったが、自身も目標に置くメジャーの舞台に最高のお手本がある。3月16日にはドジャース戦(東京ドーム)が控えており、背番号8は「雰囲気だったり勉強できるところがある」と対戦に意欲を見せる。 昨季までは主に5番が定位置。プロ4年間で3番での1軍出場は12試合のみとなっている。背番号8は「もう少し早い打順を打ちたいという思いはあったので、任せてもらえるような成績を見せつけて、使ってもらえるように頑張りたい」と自ら新たな定位置をつかみにいく覚悟だ。 この日は巳(み)年らしい? ホワイトグリーンのグリップテープを巻いてティー打撃を行った。「たまたまっすね(笑い)」と笑顔を見せるも「(今年は)一皮二皮むけるように頑張りたいです」と脱皮を誓った。今季は新たな打順でワールドクラスの活躍を目指す。【山崎健太】 <主な強打の3番打者> ◆王貞治(巨人)通算868本塁打中、3番で428本。相手バッテリーから歩かされるケースが多く、敬遠防止のために3番も多くなった。4番には長らく長嶋茂雄、後年には張本勲という強打者がいた。 ◆バース(阪神)後ろに掛布雅之、岡田彰布が控える強力打線。日本一の85年には、先発出場した全126試合、翌年86年も103試合で3番に入り、2年連続3冠王に輝いた。 ◆秋山幸二(西武)清原和博、デストラーデとの最強クリーンアップで黄金時代を築いた。87年には43本塁打でキング、90年には51盗塁でタイトル獲得の万能選手だった。 ◆フリーマン(ドジャース)昨年ドジャース世界一の立役者。レギュラーシーズン139試合で3番に入り、大谷翔平とともにチームを引っ張った。ワールドシリーズ初戦では延長10回、シリーズ史上初のサヨナラ満塁本塁打の離れ業。