豆乳などの植物性ミルクは牛乳よりヘルシー? 長所と短所を比べてみた!
※この記事は、海外のサイト『delish』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 いまやスーパーの定番アイテムになりつつあるプラントベースのミルク。マカダミアナッツやヘンプ、えんどう豆など、もはやミルクになっていないものはないくらい新商品が次々と出ている。従来の牛乳より栄養的に優れているという前提のもと、これらの代替ミルクが流行っているようだけど、それは真実なの? そこで今回は、非乳製品ミルクの真相に迫るため、2人の栄養士に話を聞きつつ、いくつかの科学的研究も調べてみた。約500mlで1,000円以上もするカシューナッツミルクに栄養的な流行の価値が本当にあるのかどうか、知っておくべきことをご紹介。
牛乳の主張
プラントベースのミルクについて話す前に、置き換えようとしている対象、つまり牛乳について考えてみよう。登録栄養士のアリー・マストさんによると、牛乳は「炭水化物、高品質のたんぱく質、そして脂肪の混合物」であり、互いが連携して健康な骨を構築、維持する「カルシウムとビタミンDの優れた供給源」なうえ、「血圧管理に役立つ」カリウムも含まれているという。 さらにミズーリ州セントルイスの「トゥー・シックス・フィットネス」のオーナーで登録栄養士のキム・ヤウィッツさんは、「リンやリボフラビン、ビタミンA、ビタミンB12といった数多くの必須栄養素」が牛乳に含まれており、これらは「腸内細菌の健康向上やコレステロールの低下」につながると話す。簡単にいえば、牛乳は栄養価が非常に高いということ。 とはいえ、牛乳には欠点もいくつかある。牛乳は飽和脂肪酸と乳糖を含んでおり、どちらも摂り過ぎは不健康だそう。いっぽうで、その量は選択した牛乳の脂肪率によって異なり、約100mlあたり飽和脂肪酸2.33gを含む牛乳でも栄養的に悪い選択肢とはいえない。これらのことから、牛乳のメリットは依然としてかなり強い。