オリックス最下位脱出 森ここぞで2打点 開幕時は不調「自分も含め調子が上がるように」
「オリックス5-4楽天」(9日、京セラドーム大阪) 得点圏で高い集中力を発揮し、オリックス・森友哉捕手(28)が5番としての役割を果たした。「取れる時に取っておきたい。何点あってもいい場面でしたし、良かったですね」。勝利の流れを呼ぶ、勝負強い打撃だった。 初回、1点を先制し、なおも2死二塁の場面で打席へ。カウント1-1からポンセが投じた153キロ直球を迷いなくはじき返す。左中間を深々と破る二塁打となり、二走・中川が本塁へ生還だ。 3点リードの三回の打席でも右犠飛をマーク。得点圏打率・364と、ここぞの場面で頼りになる。中嶋監督も「しっかり振れるようにはなってきているとは思いますけど」とうなずいた。 森は一時、打率・100まで落ち込んだ時期があったが、徐々に軌道に乗ってきた。試合前は体のバランスを確認するために右打ちのロングティーに取り組み、打率・048と苦しむ頓宮には助言する姿も見られた。 「全員が調子良ければというのに越したことはない。自分も含め調子が上がるようにと思って日々やっています」。チームは今季初めてカード初戦で勝利し、最下位脱出。森の豪打復活が、チーム浮上へのカギを握りそうだ。