宿題は子どもをダメにする? 「まじめに宿題をしても効果無し」という驚きの研究結果が!
宿題が子どもをダメにする
宿題はあまりにも一般的な慣習なので、ほとんどの大人はその価値を疑うことさえできないかもしれません。「宿題は学校の授業の復習になるし、子どもが勉強の習慣を身につける切っ掛けになる」と主張する人は今も多くいます。 子どものころ真面目に宿題をやってきた親御さんほど、かつての自分の毎晩の苦労、失われた遊びの時間を思うと、「宿題が何の役にも立たない」ことを認めるのはつらいでしょう。 しかし、改めてよく考えてみてください。 仮に子どもがすでに理解している事柄が宿題に出たとして、宿題で同じことをやっても新しい学びはありません。すでに足し算を何不自由なく解ける子どもに足し算をやらせても、たいして意味はありませんよね。 反対に、子どもがまだ理解していない事柄が宿題として出たとき、たとえば、位くらいの概念を理解していない子どもに位に関する宿題を一人でやらせても、元が理解できていないのですから、これまた意味がありません。この場合は、授業で教わった方が学習効果は高いでしょう。 単に時間のムダというだけならまだいいのですが、先のクーパーさんは「宿題は子どもをダメにする」と断言しています。 学校に通い始めたばかりの子どもたちは、学ぶことが好きになるチャンスがあったはず。しかし、担任の教師から強制される宿題は、多くの子どもを憂うつにさせ、最終的に子どもは学びそのものが嫌いになってしまうのです。 宿題がなくても、子どもたちは毎日学校に通い、5時間、場合によっては6時間も授業漬けなのです。学校が終わってようやく帰宅するころには、脳も肉体も消耗しきっています。そんなフラフラの状態の子どもに宿題を課し、家でもさらに何時間も勉強させようとするなんて、本当はひどい話なのです。子どもたちはさらに疲弊し、勉強がいっそう嫌に なってしまいます。 子どもの宿題を管理しないといけない親御さんだって大変です。今日も全国の家庭で、宿題を巡って親子が険悪なムードになっていることでしょう。 親は「宿題やったの? 早くやりなさい!」と口うるさく説教し、子どもは嫌がり不平を言う。1日の終わりに互いを思い合うはずの家族団らんの時間が、親子の小競り合いの時間になってしまう。 学校は効果のない宿題などというものを課して、親御さんや子どもたちに負担をかけるべきではありません。