宿題は子どもをダメにする? 「まじめに宿題をしても効果無し」という驚きの研究結果が!
自分が数学をはじめとした勉強が苦手だし、教える時間もないからと、ついつい子どもの勉強が先生や塾任せになってしまっていませんか? そんなあなたに、書籍『小学生30億件の学習データからわかった 算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法』をオススメします。 数学が苦手な人でも、難しいことをせずとも、子どもを算数好きに育てる事は可能なんです! タブレットを利用した小学生の算数学習教材で、全国模試1位の子どもを多数輩出している「RISU」による30億件の学習データに裏づかれた「算数(勉強)が伸びる子」の育て方。 【漫画で読む】偏差値40台から塾なしで男子御三家・開成に合格! 当事者が明かした「使って良かった2つの教材」 今回はその中から、「宿題が大嫌いなわが子」というトピックスをご紹介。実は小学生レベルでは、宿題は何の効果もないという驚きの研究結果が…! その詳細とは…? ▼著者プロフィール▼ 今木智隆 RISU Japan株式会社代表取締役。京都大学大学院エネルギー科学研究科修了後、ユーザ行動調査・デジタルマーケティング領域専門特化型コンサルティングファームのビービット入社。金融・消費財・小売り流通領域クライアント等にコンサルティングサービスを提供し、2012年から同社国内コンサルティングサービス統括責任者に就任。2014年、RISU Japan株式会社を設立。タブレットを利用した小学生の算数の学習教材で、のべ30億件のデータを収集し、より学習効果の高いカリキュラムや指導法を考案。日本国内はもちろん、シリコンバレーでもハイレベル層から、算数やAIの基礎知識を学びたいと、アフタースクールなどからのオファーが殺到している。
いくらまじめに宿題をしても子どもの成績は上がらない!
「学校の宿題をやっても子どもの成績は上がりません。逆に、下がることすらあります」 私がそう断言すると、よく驚かれます。 しかし、これは科学的に証明されている純然たる事実。宿題を出すのが好きな学校の先生にとっては、「不都合な真実」かもしれません。 アメリカでは1990年代から宿題についての研究が盛んで、宿題の効果についてさまざまな調査が実施されています。そのほぼすべてで「宿題は小学生レベルでは何の効果もない」ことが明確に示されているのです。 たとえば、アメリカの宿題研究の第一人者にハリス・クーパーという人がいます。このクーパーさんが宿題に関する180の研究結果を包括的に分析したところ、小学生レベルでは宿題が学業に役立つというエビデンスは見つからず、それどころか、子どもに悪影響を与えるということが明らかになりました。 これはアメリカの子どもにかぎった話ではありません。ペンシルベニア州立大学の研究チームが世界50か国の小学生、中学生、高校生を対象として実施した調査でも、学校から課される宿題の量と学生の成績の間には何の相関もないことが示されています。この調査の分析対象には、もちろん日本の小学生も含まれています。