水原希子さんの活動を通じて見えてくる、海を「まもる」ために必要なこと
海洋汚染が叫ばれて久しい中、日常の行為の延長に、どう海を「まもる」を結び付けていくのかを考える本連載。 【写真5点】「水原希子さんの活動を通じて見えてくる、海を「まもる」ために必要なこと」の詳細写真をチェック 第2回目のゲストは女優、モデル、デザイナーとしてマルチに活躍する水原希子さん。自分自身が手掛けるブランドも多く持つが、それぞれのプロダクトには「まもる」意識が多く反映されていた。
お話を聞いたのはこの2人
井植美奈子さん ディビッド・ロックフェラーJr.が米国で設立した海洋環境保護NGO[Sailors for the Sea]のアフィリエイトとして独立した日本法人「一般社団法人セイラーズフォーザシー日本支局」を設立。水産資源の持続可能な消費をめざす「ブルーシーフードガイド」、マリンスポーツの環境基準「クリーンレガッタ」等のプログラムの開発と運営を手掛ける。京都大学博士(地球環境学)・東京大学大気海洋研究所 特任研究員。総合地球環境学研究所 特任准教授。OCEANS SDGsコンテンツアドバイザー。
水原希子さん 女優、モデル、デザイナー。10代前半からファッション誌などで専属モデルとして活躍し、2010年、トラン・アン・ユン監督が映画化した 「ノルウェイの森」でスクリーンデビュー。ニューヨーク、ミラノ、パリのファッションウィークにモデルとしてランウェイの経験を持つなどグローバルに活躍する。また、デザイナーとして、ブランドでありクリエイティブスペースである「OK」を手掛け、今年2月には自然由来のコスメブランド「kiiks」をローンチした。
水原 最近、空き家や廃墟が気になっています。特に地方は若い人が減って、おじいちゃん、おばあちゃんがすごく頑張っている。そういう光景を目にするたび、どうにか盛り上げていく方法はないのかなって考えます。話があっちこっちに飛んでしまってすみません(笑) 井植 全然そんなことはないと思いますよ。希子さんがキレイな海、健康な地球のための持続可能な未来を見据える視点を持っているからこそ感じるのでしょう。空き家問題もまた、地域社会の持続可能性の話ですから。 ところで、希子さんは今、アメリカにいらっしゃることが多いのですか? 水原 はい。行ったり来たりしていますが、最近ロサンゼルスに住み始めました。 井植 そうなんですね。私は元々ニューヨーク在住で、携わる海洋環境保護NGOのファウンダーがサンフランシスコにいるので、アメリカには毎年行っているんですよ。アメリカは近いようでいて、考え方も進み方も全然違ったりしますよね。日本を離れてみて、改めていかがですか。 水原 アメリカはめちゃくちゃ極端だと感じます。普段よく行くショッピングモールはペットボトルだらけだし、ゴミも多いし。ゴミを分別したとしても、結局、日本と同じで全部燃やされて、リサイクルに回ってない話を聞いたりもします。もちろん自分で工夫してサステナブルな生活を送っている人もいますし、私がまだ知らないだけかもしれないですけど、まだまだなのかな……と感じます。