伊藤忠が年収水準を引き上げ、部長は4110万円も-純利益計画達成なら
(ブルームバーグ): 伊藤忠商事が年収水準を引き上げる。今期計画の純利益8800億円を達成した場合、2025年度の年収は総平均で前年度比10%上昇する。岡藤正広・会長最高経営責任者(CEO)名義の社内文書が、3日までにX(旧ツイッター)に流出した。
「年収水準見直しについて」と題する文書によると、「来期以降の処遇を大きく改善し財閥系商社に負けない水準の制度に改訂する」という。広報担当者は内容は事実とした上で、実際に決定されるかは労働組合との交渉次第だと語った。
株式報酬の拡大と固定給の引き上げに加え、成績優秀者にはさらなる変動給を支給。今期計画を達成した場合、部長クラス(成績最優秀者)の年収水準は現行の3580万円から4110万円に上がる。課長クラス(同)は3150万円から3620万円となり、「日本経済界でも突出した高給」(文書)になるという。
有価証券報告書によると、24年3月時点で伊藤忠の平均給与は約1754万円。三菱商事の約2091万円、三井物産の約1900万円、住友商事の約1759万円を下回っていた。
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Akemi Terukina