西部警察 西部機動軍団PART-2【2】マフラーから炎を吹く「アフターバーナー」にシビれた!|マシンRS-1
シリーズ:西部警察 西部機動軍団PART-2 【2】マシンRS-1 1979年10月から放送が開始された西部警察は、83年4月に最終章となるパートⅢに突入することとなる。パートⅠでマシンXとサファリ、パートⅡでスーパーZとマシンRSが登場していることから、パートⅢでも新たな特別機動車両が追加されるのでは……と期待が高まった。そして、それが現実となったのが第16話「大門軍団フォーメーション」。ここでマシンRSシリーズが3台に拡充されたのだ。 【画像26枚】直接攻撃が可能な銃火器で犯人を制圧する最強機動車両 西部警察の代名詞ともなった特別機動車両。その集大成とも言えるマシンRSシリーズの急先鋒がRS‐1で、登場時に「新たに日産自動車で設計・製作されたマシンは、いずれも高度にチューンナップされた最新式のターボエンジンを搭載したスカイラインRSターボで、最高出力280馬力、最高速250㎞/h。この高性能に加え、攻撃車(RS‐1)には口径20㎜のマシンガン、およびアフターバーナーによる急加速装置を装備し、最高速度まで16.3秒で達します」とナレーションで紹介されている。このほかに搭載されている特殊装備は、対象物の動きや姿勢変化を解析して大きさや平面図が得られる「逆合成アパーチャレーダー(ISAR)」や、犯人側がレーダーを使用している場合にその電波の捜索や傍受、逆探知ができる「レーダーホーミング警戒装置(RHAWS)」、指令車から電波信号を送り、規定の信号が返ってくるかどうかで判断する「敵味方識別装置(IFF)」、「パルスドップラーシステム」など、最先端&最新鋭のハイテク技術が投入され、もはやクルマではなく、軍事兵器レベルだ。 マシンガンや炎を吹くアフターバーナー、RS-1が見せた存在感 これらの特殊装備のうち、RS‐1を象徴するものと言えば、やはりルーフから迫り上がってくる2連装機銃(マシンガン)。先のナレーションでも「攻撃車」と言われているように、RS‐1はマシンRSシリーズで唯一、直接攻撃が可能なのだ。この2連装機銃は早速、登場回でお披露目された。第16話では、柴俊夫演じるタイショーこと山県新之助に恨みを持つバイク集団のリーダー「皇帝」を追い込み、発射している。さらに、続く第17話の地方ロケシリーズ鹿児島編「吠えろ!! 桜島」でも使われたが、劇中で描かれたのはこの2回のみ。これ以降は「あ~、もう、マシンガンぶっ放しちゃえばいいのに!!」なんて思わず声に出してしまうシーンはいくらでもあるのだが、使用されることはなかった。余談だが、この第17話では久しぶりにサファリも登場。終盤のクライマックスで自慢の放水銃の威力を見せつけた。 また、もうひとつの特徴的な装備、加速性能を飛躍的にアップさせる「アフターバーナー」は、第16話のテスト走行時と、第33話の仙台編「仙台爆破計画」で使用。マフラーから炎を吐き出し、一気に加速するシーンは度肝を抜かれるほど迫力満点だ。 RS‐1は攻撃車、指令車という位置付けで、マシンRSシリーズの中心。そのため、デビュー回は大門団長がハンドルを握り、以降は大門軍団のリーダー的存在のタイショーがメインドライバーを務めている。 こうして振り返ってみると、唯一の攻撃車でありながら、ほとんど2連装機銃は使われなかった。しかし、数少ないシーンで見せた攻撃力と破壊力は、視聴者の記憶に強く刻み込まれた。そしてマシンRSシリーズの先頭を走るRS‐1がひと際輝いたのだった。 初出:ハチマルヒーロー vol.49 (記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
Nosweb 編集部
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