かごしまこの1年「事件・事故」 殺人事件や子どもの事故 脱線相次ぎ住宅街にはイノシシ
南日本放送
ニューズナウではシリーズで2024年を振り返る「かごしまこの1年」をお伝えしています。今回は事件・事故です。 徳之島の伊仙町で先月、保育士の菊池房子さんが自宅で血を流し亡くなっているのが見つかりました。上半身には鋭利なものによってできた複数の傷があったということです。 (住民)「毎日、夜は鍵を閉めて寝ている。早く(犯人が)捕まればいい」 自宅で見つかるまでのおよそ40分の間に、何者かに襲われたとみられていて、警察が殺人事件として50人態勢で捜査しています。 6月、鹿児島市の認定こども園で、2歳の男の子の首をカッターナイフで切りつけたとして、保育士の女が殺人未遂で逮捕・起訴されました。 (近くの住民)「怖い。園のことを信頼して(保護者は)預けているので」 2月、南さつま市の有村トシ子さんの住宅が全焼。有村さんら一家4人が亡くなりました。 (近くの住民)「2階のさらに上まで火があがっていた」 3月、鹿児島市では住宅2棟が全焼し、70代の夫婦が死亡。県内では先月までに火災で、去年の同じ時期より9人多い31人が亡くなっています。 伊佐市ではメガソーラー発電所から出火。消防隊員4人がけがをしました。また、国有林では山火事が発生。通報から20時間燃え続け、東京ドーム2個分が焼けました。 交通死亡事故が後を絶ちません。県内では、先月までに去年の同じ時期より7人多い46人が亡くなっています。 (居合わせた人)「(道路に)人がうつぶせになっていて車の下に3人が倒れたまま」 鹿児島市の交差点で先月、乗用車が横断歩道と歩道にいた4人をはね、1人が死亡、1人が意識不明の重体です。運転していた84歳の女性は「ブレーキを踏むつもりが、誤ってアクセルを踏んでしまった」と話していて、現在、任意で捜査が進められています。 4月、奄美市の県道で4歳の女の子が乗用車にはねられ死亡しました。現場は両親が経営する店の前でした。7月、南九州市の清水岩屋公園内の川で中学3年生の男子生徒が溺れて死亡。友人らと一緒に訪れていたということです。
交通機関の事故も相次ぎました。 1月、沖永良部島の和泊港でクイーンコーラルクロスが港に衝突。9月には、種子島の西之表港で種子屋久高速船が岸壁に衝突しました。 今月12日にはJR鹿児島本線の川内駅で貨物列車が脱線。復旧の見通しは立っていません。 鹿児島市の原良地区や明和地区ではイノシシに襲われる被害が相次いでいます。これまでに小学生を含む3人がけがをしました。 市には今年度、167件の目撃情報や相談が寄せられているということで、猟友会がわなを仕掛け、捕獲を続けています。
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