目標は国内メジャー初制覇のはずだけど…小祝さくら「プレー中は忘れちゃう」
◇国内女子メジャー◇JLPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ 2日目(22日)◇宮崎CC(宮崎)◇6497yd(パー72)◇晴れ(観衆1881人) 【画像】リコーカップの赤とお揃いカラーコーデの河本結 粒ぞろいの黄金世代でも最多となる日本ツアー11勝を誇る小祝さくらにとって、次の“獲物”は国内メジャー初制覇。本人もそれを目標にシーズンを戦ってきた…はずだった。首位と4打差の5アンダー3位と好位置につけて迎える週末を前に意識を問われて「いや、ないです…」。真顔であっさりと言った。 今季のメジャー3試合は5月「サロンパスカップ」は予選落ち、9月「ソニー日本女子プロ選手権」15位、「日本女子オープン」48位。メインターゲットに据えたことで意識してしまったことも、上位争いに絡めなかった要因なのか…。「いや、いつもプレー中は(メジャーだと)忘れちゃうので。結局はいつもと一緒なんですけど」とほほ笑む。
今週に至っては、開幕前からフラットだと明かす。「前は(始まる前は気持ちに変化が)あったんですけど、今週はなんか全然ないんです」。むしろ、国内外36試合目となるツアー最終戦というスケジュールにテンションを上げる。「今までで一番長く感じたので、今週で終われるのがうれしい」。海外メジャー同週の試合を除けば、8月「CAT Ladies」が唯一の国内ツアー欠場だった。
周囲を和ませるトークもいつも通りなら、ステディなプレーも不変。フィールド平均スコアが初日「71.875」から「73.025」に跳ね上がった2日目を4バーディ、1ボギーで回った。「69」は通算9アンダーで首位に立つ桑木志帆と並ぶ、この日のベストスコアだった。 ショートアイアンでチャンスメークした4番と6番で2バーディを先行すると、8番(パー3)も6Iでピンに絡めて獲った。2オンを狙った11番(パー5)もきっちりバーディ。唯一のボギーは15番。左からのロングパットが届かず、短いパーパットを決め切れなかった。「狙ったところには打てたんですけど、芝目が強すぎて。あのホールと10番の2つは(特に芝)目が強いんです」。高麗グリーンゆえのボギーだと割り切れれば、引きずることもない。
仲良しで来季から米ツアーに挑戦する竹田麗央が6アンダー2位。3日目のスコア次第では最終日に2サム同組で優勝を争う可能性もある。「麗央ちゃんとリコーで同じ組で回れたらうれしいですけど、どうなることかって感じですね」。どこまでも自然体を貫き、長かったシーズンを締めくくる。(宮崎市/亀山泰宏)