裏金疑惑で揺れる自民党ですが、14日 夜、静岡市で県内の自民党国会議員が集まる会合に、防衛副大臣の辞表を提出したばかりの宮沢議員も出席しました。キックバックの金額について、収支報告書に記載しなくてよいと派閥の誰が指示したのか、聞きました。 14日、防衛大臣に辞表を提出した安倍派所属、比例東海ブロック選出の宮沢博行議員。派閥からキックバックがあったことを認め、さらに派閥からの指示で収支報告書に記載しなかったことを暴露しています。 全国的に“時の人”となった宮沢議員、昨夜、静岡駅に姿を現すと、すぐに報道陣に囲まれました。 （安倍派 宮沢 博行 前防衛副大臣） 「悔いはまったくありません」 Q：辞表を提出した理由は？ 「更迭を粛々と受け入れた」 Q：総理から言われた？ 「総理から話は何もありません」 静岡市内のホテルで開催されたのは、県医師会など医療関係団体の会合で県内の自民党国会議員も多く出席しました。宮沢議員は壇上、開き直りともとれる挨拶が… （安倍派 宮沢 博行 前防衛副大臣） 「税制調査会では、大臣、副大臣、政務官は発言するなと、政府の立場だから駄目ということだったんですけれど、幸か不幸か私、一議員に戻りましたので、最後まで代弁者として頑張って参りますのでよろしくお願いします」 東京地検特捜部は、すでに安倍派議員へ任意の事情聴取を行っています。関係者への取材では、議員側が派閥の事務所で現金でキックバックを受けた際、領収書を渡そうとしたところ、派閥側から「慣例でいらないことになっている」と、領収書の受け取りを拒否されていたことが新たに分かっています。 派閥からの指示で収支報告書へ記載しなかったと明言した宮沢議員、誰からの指示だったのかに質問が集中します。 （安倍派 宮沢 博行 前防衛副大臣） Q：どなたから記載しなくていいと指示があったんですか？ 「5,6年前の話ですから、もう誰というわけではなく、派閥からそういう話があったとしか記憶がございません」 Q：指示は口頭から文書か？ 「 それもわかりません。もう5、6年前のことですから」「皆さん、誰かということを突き止めたいのかもしれませんけれども、派閥、事務局なのか事務総長なのかわかりません。運営側からそういう話があったという記憶しかございません」 東京地検特捜部は週明け、安倍派だけでなく二階派にも家宅捜索に入る方針を固めています。 会合には二階派の2人の国会議員、5区の細野豪志議員と参議院の若林洋平議員も出席していました。 （二階派 細野 豪志 議員） 「もう全部報告していますので公開しているということで…答えた方がいいですか？」 細野議員はすでに「ノルマ」はあったと回答し、「キックバック」もあったが報告書に記載し、適正に処理していると話しています。 （二階派 細野 豪志 議員） 「私の場合は2019、20年かな、派閥に入れていただいた直後は、とにかく頑張ろうということでいろんな方にお願いしたので、思った以上にパーティーチケットが売れた。それで還付金という形でいただいた。当然、収支報告書で報告をしている」 若林議員は、約50枚のチケットを販売する目標があったが、目標に達していないため、キックバックもないと話します。 （二階派 若林 洋平 議員） 「個人の自覚も大事だと思う。派閥がどうこうより最終的に会計管理者によって、それは一個人でもしっかりと見るべきだと思う」 来週以降、東京地検特捜部による捜査が本格化するとみられる自民党派閥の「裏金問題」。実態解明はどこまで進むのでしょうか。