女子68キロ級は石井亜海が圧勝V あと一歩で逃したパリ五輪の雪辱へ「圧倒的な実力差で内定する」…レスリング全日本
◆レスリング◇全日本選手権 第1日(19日、東京・代々木第二体育館) 女子68キロ級は石井亜海(育英大)が優勝した。10月の非五輪階級の世界選手権で72キロ級を制した22歳は初戦から圧倒し、決勝で吉武まひろ(長崎県協会)に10―0でテクニカルスペリオリティー(TS)勝ち。「一番は『私が私を超える』をテーマに取り組んだ大会。自分の実力に自信が付いた。素直にうれしい」と喜んだ。 パリ五輪はあと一歩で逃した。昨年の世界選手権で5位にとどまり、今年1月の代表決定プレーオフで階級を上げてきた尾崎野乃香(慶大)に残り10秒を切ってから悪夢の逆転負け。五輪本番は育英大の先輩で57キロ級の桜井つぐみ、62キロ級の元木咲良の試合をパブリックビューイングで応援した一方で、自身の階級の試合は悔しさから「見たくなくて、テレビを消した」という。 雪辱を期す28年ロサンゼルス五輪へ。「圧倒的な実力差で(代表に)内定して、金メダルを取るまでが目標」と闘志を燃やした。来春の卒業後はクリナップに入社。引き続き育英大を拠点に練習を積んでいく。
報知新聞社