「ご飯の早炊き」は通常と比べてどれだけはやく炊けるの? 早い分、電気代の節約になる?
みなさんの中には、ご飯の普通炊きと比べて、早炊きモードがどれだけ時間を短縮できるのか、そしてどれだけ電気代の節約になるのか、気になる方がいるかもしれません。 そこで今回は、炊飯器の早炊きと普通炊きの違いや電気代の差などをご紹介します。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
早炊きと普通炊きの違い
炊飯器でお米を炊く主な工程は「お米に水を吸水させる」「加熱させて炊き上げる」「蒸らす」の3つです。炊飯器で炊き始める前にお米に吸水させる方法はよく知られていますが、実は吸水も炊飯器の工程に含まれているため別途行う必要はないといわれています。 普通炊きの場合、トータル45~60分で炊き上げますが、早炊きモードでは「吸水」「蒸らし」の工程を短縮・省くことで時間を短縮しているとされています。 吸水時間と蒸らし時間が短いため硬めのご飯に仕上がり、ご飯の表面に水分が残って少し水っぽくなるのが早炊きモードの特徴です。
普通炊きとの短縮時間の違い
早炊きモードは「吸水」「蒸らし」の時間を短縮または省いているため、普通炊きよりも約20~30分短い時間で炊き上げることができるようです。例えば、タイガー魔法瓶株式会社の「圧力IH炊飯ジャー<炊きたて>」(JPC型)なら、お米1合を最速17分で炊き上げます。 また、象印マホービン株式会社の圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」(NW-KB10)なら、1合を約15分で炊くことが可能だとされています。 最新の炊飯器は圧力センサーによる圧力調整や熱伝導率と蓄熱性が高い内鍋が採用されています。早炊きで吸水・蒸らしが減っても、さまざまな機能で効率を高めて調整されているため、比較的おいしいご飯が炊き上がるようです。
電気代の違い
早炊きモードの場合、普通炊きモードよりも炊飯に使う時間が短いため、電気代が若干安くなる可能性があります。ただし、「吸水」「蒸らし」の時間は電力消費が少ないため、電気代に大きな差はないようです。 また、早炊きモードでは高火力で一気に沸騰させて炊き上げる機種もあるため、普通炊きよりも電気代が高くなるケースもあります。 炊飯器の種類別の消費電力量と電気料金の違いは下記の表1のとおりです。少しでも電気代を節約したい場合は、IHよりもマイコン式の炊飯器を使うのがおすすめです。 表1