暑さ対策の「冷房服」 ペルチェベストの仕組みを解説
デメリットは?
バッテリーの重量は約225グラム。ペルチェデバイスは約221グラム。併せて450グラム弱になります。調節ベルトが多数設けられており、ベストが体にフィットするので、ほとんど重さは感じませんでした。ですが、ペットボトル1本ほどの重量なので、小さな子どもが着用するには少し重いかもしれません。 また、ペルチェデバイスには吸気口と排気口が設けられており、スイッチを入れるとファンが回る音が微かながら聞こえてきます。 街中やアウトドアシーンなどでは他の人に聞こえることはまずないと思いますが、満員電車のような、ある程度静かで人との距離が近い場所だと、音が気になることもあるでしょう。
ペルチェベスト基本の基 (1):バッテリーが必要
バッテリーが充電されていなかったり、使用途中で充電が切れたり、そもそも着用するときにバッテリーを付け忘れてしまっていると、ペルチェベストは全く役に立ちません。ですので、バッテリーの充電の有無は着用前に必ず確認をしておきましょう。
ペルチェベスト基本の基 (2):空調ウェアとの併用がおすすめ
ペルチェベスト単体を着用した場合、冷たさを感じられるのは、どうしてもペルチェデバイスが当たる部分だけになってしまいます。しかし、ワークマンをはじめとした各社が展開している空調ウェア(空調服)を併用すると、その効果は格段に上がります。 今回は「ウィンドコアアイスペルチェベスト」の上から、ワークマンの「ウィンドコアジュニアシェルベスト」(2023年春夏製品)を着用してみました。 空調ウェアは、ファンを回して衣服内に風の流れを作ります。空調ウェア単体で使用したときに生まれる風は、当然外気温と同じ温度ですが、ペルチェベストを併用した場合は、冷たい風の空気が生まれます。これがまるで冷風機の風を浴びているようで、予想以上に快適でした。ペルチェベスト単体のときよりも、圧倒的に涼しく感じます。
おすすめのインナーは?
当然ですが、ペルチェベストを着用するのは暑くて汗をかく時期になります。洗濯ができないペルチェデバイスがあまり汗で濡れないよう、インナーには吸汗速乾性が高いものを選ぶと良いでしょう。 また、ペルチェデバイスから熱が排出されるため、ウインドブレーカーのような通気性のない服を上から着用すると、熱がこもってしまう可能性があります。