新「大阪マルビル」2030年に開業、外観はやはり「丸い」? 電光掲示板は「回る」?
大和ハウス工業(大阪市)は11月19日、「大阪マルビル建替プロジェクト」(仮)を本格始動すると発表した。本プロジェクトは、うめきた含む大阪駅周辺で最も高い(最高約192メートル)、地上40階・地下4階の複合ビルを開発する計画だ。新たなマルビルの開業は、2030年を予定している。 【画像】「大阪マルビル」はこんな感じになる、ビルの外観、回る電光掲示板、コンサートホール、商業施設など(全9枚) 「大阪マルビル」は、超高層ビルの先駆けとして1976年に竣工。そのユニークな円筒形の形状から大阪のランドマーク的な存在として親しまれてきた。しかし50年近く経過し、建物・設備の老朽化や周辺施設との競争力の低下が課題となっていた。 2022年5月、より質の高い商品・サービスを提供するために建替えることを決定、9月に地上部分の解体を完工した。これを受けて、ホテルやオフィス、コンサートホール・舞台、商業施設などが入った複合施設「大阪マルビル建替プロジェクト」を進めていくという。
プロジェクトの特徴
本プロジェクトでは、大阪マルビルの形状を継承。多種多様な人や用途、情報などがここに集まり、それらが絡まり合うように建物の構成を単一の「マル」ではなく、多重に積層する「マル」で表現した。 大樹のような円筒形状は「ガラス壁」で構成し、外装には大樹の枝葉をイメージした緑化ルーバーを計画。地上には大樹の木陰を感じられるよう、半屋外の屋根下空間・ピロティを設ける。 大阪マルビルの「回る電光掲示板」継承に向け、建物頂部にうめきたを含む大阪駅周辺からも視認できるデザインを施す検討を進めている。 またLEDディスプレイの投影映像に没入できる、球体のデジタルアトリウムを設置。地下2階~地上4階までの巨大な球体を施設内に形成し、デジタル映像を360度投影するアトリウムを地下と地上を結ぶ結節点として、大阪駅周辺の新たなスポットとする。
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