元宝塚花組トップ娘役・星風まどか「品は忘れず生きていきたい」 目指すは“枠にとらわれず挑戦できる俳優”
◆“はじめまして”のメンバーと作品を作る初体験に緊張
――男性がたくさんいるお稽古場は初めてですよね。 星風:そうですね。『ニュージーズ』は少年たちがメインの作品なので、お稽古場もすごくパワフルなのかなって想像しています。過去作の映像を拝見しても、パフォーマンスから伝わるエネルギーがすごくて! その熱量を実際に肌で感じられるのは楽しみですし、キャサリンも“ニュージーズ”の皆さんのパワーに負けちゃダメだなと思うので、そこは楽しみでもあり、自分自身の課題だとも思っています。 男性が多いということもそうですが、はじめましての方々とお芝居を作っていくことにも今から緊張しているんです(笑)。 ――人見知りなタイプですか? 星風:人見知りです…(笑)。緊張しすぎてずっとニコニコして終わるみたいな感じになるかもしれません。…大丈夫かな?(笑) でもきっと皆さん、作品を良くしたいという思いは一緒だと思うので、いい意味で委ねながら、甘えられるところは体当たりで甘えて、お客様に喜んでいただけるようなすばらしい作品を一緒に作っていきたいなと思います! ――ジャックを演じられる岩崎さんの印象はいかがでしょう。 星風:(取材時点では)まだお会いしてないのですが、甘くて素敵な歌声をされていて。お若いですけどいろんな経験をされてこられているのかなって思いました。デュエットの曲もありますし、近くで歌声を感じられることが楽しみです。 ――加藤清史郎さんは星風さんと同じく(『エリザベート』の)少年ルドルフ経験者ですね。 星風:あ、そんな共通点がありましたか!(笑) ――メッダ役を演じられる霧矢さんは、星風さんが初めて大劇場で観た宝塚作品が『ME AND MY GIRL』ということで…。 星風:そうです、そうです! 霧矢さんはジョン卿を演じられていました。今回はメッダという色気たっぷりでかっこいい大人の女性を演じられるので、近くで拝見できるのが今から楽しみです。同じ出身だからこその悩みなども相談させていただけたらなと思っています。 ――さらに、本作の福岡での大千穐楽は11月11日です。 星風:はい、誕生日なんです(笑)。 ――退団後初の作品を完走した日がお誕生日というのはどういった感じになるでしょう? 星風:達成感があったらいいなと思います。在団中もそうだったんですけど、公演の日に誕生日を迎えるというのは舞台人としてはすごくうれしくって。同じカンパニーの方々にお祝いしていただいて、一緒にいられるということが今までもうれしかったので、今回も楽しみですね。