元宝塚花組トップ娘役・星風まどか「品は忘れず生きていきたい」 目指すは“枠にとらわれず挑戦できる俳優”
◆アラン・メンケンの楽曲にウキウキワクワク
今年5月宝塚歌劇団を退団した、元花組トップ娘役・星風まどか。東宝芸能に所属し新たな道を歩き始めた彼女が、退団後初の舞台として10月に開幕するブロードウェイミュージカル『ニュージーズ』に出演する。ディズニー作品のヒロインという大役を前にする星風に話を聞くと、新たな挑戦に心躍らせる様子がたっぷり伝わってくるインタビューとなった。 【写真】星風まどか、笑顔がかわいい! キュートな魅力あふれる撮り下ろしショット 2021年に日本初演され、第29回「読売演劇大賞作品賞」にも輝いた本作。ボブ・ツディカーとノニ・ホワイトが脚本を手掛けた同名映画を原作に、ブロードウェイではディズニー・シアトリカル・グループ製作により初演され、トニー賞8部門ノミネート、2部門受賞/ドラマ・デスク・アワード6部門ノミネート、2部門受賞。ブロードウェイで2年間、通算1004回公演を達成した人気作だ。 1899年のニューヨークを舞台に新聞販売の少年たち“ニュージーズ”の奮闘を描く本作は、『美女と野獣』『アラジン』『天使にラブ・ソングを~シスター・アクト~』など数々のヒット作を生み出し、アカデミー賞8度の受賞を誇るアラン・メンケンが音楽を、ジャック・フェルドマンが作詞を、そして『ラ・カージュ・オ・フォール』『トーチソング・トリロジー』で知られ、トニー賞を4度受賞しているハーヴェイ・ファイアスタインが脚本を手掛けた、美しいメロディーと躍動感あふれるダンス・ナンバーが盛りだくさんのミュージカル。主演を美 少年の岩崎大昇(※「崎」は「たつさき」が正式表記)が務め、加藤清史郎、横山賀三、霧矢大夢、石川禅ら実力派が顔をそろえる。星風は、“ニュージーズ”を応援する若き新聞記者・キャサリンを演じる。 ――本作のオファーを聞かれた時のお気持ちはいかがでしたか? 星風:アラン・メンケンさんの素敵な楽曲で紡がれた作品ですし、課題が山積みだなと思いました。でもそうした課題をいただけるというのはありがたいこと。私は何か目標を定めて挑戦していくことが大好きなので、一生懸命頑張るしかないですね。 ブロードウェイ版の楽曲をダウンロードして聴いているのですが、どの曲も壮大でウキウキワクワクするんです。キャサリンが歌う曲以外にも、歌いたくなってきちゃうような素敵な曲がいっぱいです。 ――演じられるキャサリンの印象はいかがでしょう? 星風:あの時代に女性で新聞記者として強く生きていて、決断する原動力や勇気がかっこいいなと思います。信念もまっすぐで純粋。純粋がゆえに思ったことをバッと言っちゃうところもあるんですけど、強さの中にお茶目さもあってすごく魅力的なんです。内面から出てくるような気品も感じますね。 ディズニーの作品のそういうヒロインを子どもの時からたくさん見て、魅力的だなと思いながら育ってきたので、私が見て感じたような魅力的な女性としてキャサリンを演じられたらいいなと思っています。 ――ご自身と似ている部分はありますか? 星風:一度こうと決めたことはやり遂げたいという強い気持ちは近い部分があるかなと思います。でも、キャサリンのように出会って早々にいろんな人にガーッと発言できる強さみたいなものは持っていないので(笑)、かっこいいなと思いますね。