「リーマントラベラー」東松さんが忙しくても海外旅行に行く理由。仕事にも役立つメリットとは
会社勤めと海外旅行を見事に両立している「リーマントラベラー」こと、東松寛文(とうまつ ひろふみ)さん。 社会人3年目の2012年に海外旅行をはじめ、これまでに訪れたのはなんと85か国204都市。移動距離にして地球23周を超えるとか。 「ケアンズ&グレートバリアリーフ観光大使」など社外の活動も取り組み、著書『リーマントラベラー 週末だけで世界一周』(河出書房新社)を上梓するなど、マルチな活躍ぶりには目を見張ります。 そんな東松さんに聞くTiny hack、前回に続いてビジネスパーソンにおすすめの仕事のワザを教えていただきます。 ▼前回の記事はこちら
自分へのご褒美は絶対必要
広告代理店に勤務する東松さんは、朝8時に出社し、夜は10時すぎに帰宅ということも稀ではないそうです。そして、2年前に結婚され、いまや一児の父親。くわえて、連休や有給を生かして海外旅行は継続しています。 ここでちょっと気になるのがメンタル面。忙しさのあまり、心が消耗してしまうということはないのでしょうか。東松さんは、次のように答えます。 そうならないよう、心の健康管理は結構重視しています。言うまでもないでしょうけど、メンタルがいいと仕事もはかどります。メンタル面の健康は、業務をこなすスピードにも大きく影響します。 逆に、メンタルが弱っていると、仕事も気が進まなくなって、進捗が遅くなります。会社員という立場では、やりがいを感じにくい仕事、苦手な仕事は、どうしても出てきます。そのままではメンタル面で消耗し、いつか心が折れてしまいます。 それを防ぐために、仕事を終えたら自分にご褒美を与えるようにします。帰りにコンビニに立ち寄って、スイーツを買うといった小さなことです。人によって、それはサウナに行くとか、好きな番組を見るとか、それはなんでもいいでしょう。心をプラスマイナスゼロにリセットして翌日の仕事に向かえるよう、セルフご褒美は大事です。 業務中も、「この仕事を片づけたら、コーヒーでも飲みに行こう」などとご褒美を設定しておきます。それが、努力を持続できる仕組みになっています。 さらに、苦手な仕事でも120点を目指すというスタンスは、あまりおすすめしません。苦手である点は変わらないので、完成まで余計な時間がかかってしまいますし、結局120点になっていないことが多いでしょう。毎回ホームランを目指すのではなく、100点を下回る成果でもよしとする。仕事のクオリティに濃淡をつけ、至らない部分は、周囲のサポートを得るように心がけてみましょう。