【50代白髪調査隊がゆく! 白髪の悩みQ&A】頻繁に白髪染めをしています。 髪や頭皮にダメージが少ない「染め方」を教えてください!
表面だけを染めるカラートリートメントやヘアマニキュアはダメージが少ない
セトッチ:そういえば最近は、「カラートリートメント」と表記されている製品を売り場や広告で多く見かけるようになっていて、気になっていました。名前からして、いかにも髪によさそうですよね。髪が傷まないというイメージですが、染毛剤とはどう違うのでしょうか? 花王 島津:カラートリートメントは、薬機法で言うと「染毛料(化粧品)」に分類されます。染毛剤が髪の中心部まで染料を入れるのに対して、カラートリートメントは、髪の表層部(キューティクルの内側くらいまで)に色をつけるイメージです。 染毛剤のように、アルカリ剤でキューティクルを広げるということをせず、キューティクルの隙間から染料を徐々に浸透させていくので、髪への負担はほとんどありません。 また、頭皮や髪をケアする成分を染料とともに入れていくので、傷みにくいです。ただし、これだと1回で一気に染めることはできないので、数回使用して徐々に白髪を目立たなくするという方法です。 セトッチ:髪の表面に色をつける方法というと、ヘアマニキュアもありますよね。マニキュアも「外側をコーティングするだけ」ですよね。これも傷まないというイメージなのです。 花王 島津:ヘアマニキュアも、カラートリートメントと同じく「染毛料(化粧品)」に分類されます。 これも、カラートリートメント同様、キューティクルの隙間から染料を入れる方法で、髪の表層部(キューティクルの少し内側くらいまで)に色をつけます。カラートリートメントと違って、浸透促進剤という染料をより多く浸透させるための成分が入っているので、1回の使用である程度白髪をカバーできますが、色もちは2週間くらいで、染毛剤よりも短くなります。 セトッチ:そうなんですね! ヘアマニキュアも染料を髪の毛の中に入れるのですね。マニキュアというネーミングから、「爪に塗るマニュキュア」のように、表面をコーティングするだけなのかと思っていました。 花王 島津:染毛剤ではないので、しっかり染めるというよりは、白髪を目立たなくするという感じです。脱色しないので、染める前の髪色より明るくすることはできないという性質もあります。 でも、ツヤやハリが出るので、そこがヘアマニキュアの魅力です。 〔写真はカラートリートメントの製品例、花王「ブローネ カラートリートメント」。パールプロテインエキスなど3種の美容成分を配合。美容室で染めた髪色にも合わせて選べるカラー展開で、〝白髪染めはサロン派〟にも人気。染めている時間も楽しめるようアールグレイの香りというのも画期的!〕