夫は公務員ですが、残業の日の帰宅は「22時」です。市役所は17時に閉まるので結婚すれば「家事・育児」を分担できると思っていたのですが、なぜこんなに「残業」が多いのでしょうか?
総務省 令和4年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果の概要より筆者作成 ■男性の育休取得率は過去最高に! 令和4年度に新たに育児休暇を取得した地方公務員男性の数は2万57人で取得率は31.8%となっています。これは、前年度の19.5%を大きく上回る結果で、男性の育休取得が積極的におこなわれていると言ってよいでしょう。 民間企業の取得率は17.13%のため、公務員は民間企業より育休を取りやすい環境かもしれません。さらに、1ヶ月以上の期間取得した割合は46.7%で、そのうち3ヶ月以上は23.7%となっており長期間の育休取得も実現できそうです。 育児を分担するという点においては、民間企業より実現しやすく、理解が得られやすい職場環境が今後も進んでいくことが期待できるでしょう。
まとめ
公務員であっても、市役所などが閉まった後、繁忙期であったり、忙しい部署に配属されたり、あるいは突発的な事象への対応をしたりと、さまざまな理由で時間外勤務をせざるを得ないことがあります。 一方で有給休暇や、男性の育児休暇は民間企業に比べると多く取得できています。平均残業時間は民間企業勤務より少し多いものの、公務員の夫は家事や育児への協力がしやすくワークライフバランスが重視されているといえるでしょう。 出典 総務省 令和4年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果の概要 厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和4年分結果確報 総務省 地方公務員の時間外勤務に関する実態調査結果(概要) e-Gov法令検索 一般職の職員の勤務時間、休暇等に関する法律 執筆者:渡邉志帆 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部