船体の大まかな塗装が完了!海面はまだまだこれから【達人のプラモ術<ハーバータグボート>】
ケーキのデコレーションのごとく…
ジオラマの下地となる部分が完成したので、いよいよモデリングペーストを使い海の質感を再現していきます。 モデリングペーストは本来、アクリル絵の具の下地材として使用されるものです。ペースト状のメディウムは薄くのばすこともできるし、今回のように厚く盛り上げて立体感のある表現にも使用できます。乾燥後はほとんど肉痩せがなく、ナイフや彫刻刀で削って形を変えることもできます。 今回使用しているのはホルベイン社の「アクリリックメディウム モデリングペースト ライト」です。通常のものに比べてセラミックパウダーを多く含んでいるので、乾燥後の重さが約1/4と軽く仕上げられます。ジオラマの製作ではモデリングペーストをかなり大量に使用するので、詰め替え用(ちょっとお得)の900ml(3300円)を購入しています。 このモデリングペーストをスタイロフォームの表面にペインティングナイフを使い塗り広げていきます。感覚的にはスポンジケーキに生クリームを塗っていく感じです。 またモデリングペーストは、一度厚塗りすると乾燥に時間がかかってしまうので、薄く何層も重ねていくのがコツ。塗り重ねることで海の波を表現していきます、今回はまず2層重ねて波の下地を作りました。 盛り付けにペインティングナイフを使用すると、薄く塗り広げたり表面に凹凸をつけたりする際に重宝する。ステンレス製で先端の形状が違うものが各種あり、画材店で扱っている。価格は1000~1500円前後。 モデリングペーストをペインティングナイフで塗り広げていく。この際、均一に塗り広げるのではなく、意識的に凹凸(波のイメージ)を付けていくのがコツ。ただし一度に盛り上げてもペースト自体が柔らかいためにすぐに崩れてしまう。塗布→乾燥→塗布を繰り返して盛り上げていく。 船首側は波の流れを、船尾側はスクリューでかき回された海面の泡立ちを意識して、ペインティングナイフでモデリングペーストに凹凸を描いていく。この状態で半日ほど乾燥させる。