欲しいのは勝利だけ!優勝と残留に向けて絶対に落とせない正念場inカシマ 鹿島アントラーズユース×大宮アルディージャU18マッチプレビュー【高円宮杯プレミアリーグEAST第17節】
山中大智が大宮U18にもたらしているエネルギーも語り落とせない。昨シーズンは主にボランチの位置で、ただ1人プレミア全22試合に出場。「去年はあまり自信を持ってプレーできなかったんですけど、今年は後輩を引っ張りながらチームの中心としてプレーしたいですし、いろいろな経験を生かしていきたいです」という副キャプテンは今季もここまでフル出場を続け、オレンジ軍団を逞しく支えている。
中学時代は街クラブのクラブ与野でプレー。「アルディージャに入った時は周りがみんな上手かったので、頑張るしかなかったですし、走るとか、頑張るとか、戦うとか、献身的なプレーも含めて基本中の基本をやろうかなという部分はありますね。ここは環境も整っているので、本当に自分次第でどうにでもなるなと感じていて、アルディージャに来て良かったなと感じています」。だからこそ残留という形で、このチームに恩返ししたい。後半戦は3バックの中央を任されている、大宮U18の走って戦うグラディエーター。山中の意地がこのグループを力強く牽引する。
なお、前半戦の両者は6月16日に行われた第8節で対戦。アウェイの鹿島ユースが長疾風の2ゴールに加え、中川天蒼と吉田も得点を重ねて、4-0というスコアで大勝を収めている。それぞれ優勝と残留を手繰り寄せるためにも、この試合は絶対に落とせない正念場となる90分間。カシマのサブグラウンドのピッチが、彼らが繰り広げるであろうバチバチの好勝負のキックオフを、静かに待っている。
文:土屋雅史
土屋 雅史
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