大谷翔平を甲子園で撃破…2012春夏連覇の大阪桐蔭“黄金世代”の副将はいま何してる? 白水健太が独立リーグ→高校指導者の道を選んだワケ
全国屈指の強豪ライバル、コロナ禍…怒涛の日々
とはいえ、白水が監督に就任したのはコロナ禍真っ只中の時期だった。何もかもが制限された中、手探り状態のチーム作りは苦難の連続だった。 「大変だったというか……怒涛でしたね。3年前には(最速147km右腕の)エースの向嶋(大輔、現・福井工大)がいたんですけど、向嶋を甲子園に連れていってやれなかったこともすごく悔しかったですし。なかなかうまくいかないことが多かったです」 今や福井県の盟主とも言える敦賀気比、そして北陸といった壁に自信を持って臨んでも跳ね返された。北信越大会に出場しても、どうしても突破口を開けないまま試合が終わってしまったこともあった。 もどかしい日常の中で、テレビをつけると大谷翔平のメジャーでの活躍を伝える映像が流れていた。 日米を、いや世界を席巻するスーパースターとなった同世代の怪物だ。かつて18.44m先で見つめたこともあったその姿が、眩しくも、どこか虚しく自らの目に映った。そんな時は、かつて夢舞台で戦った怪物の「衝撃の記憶」が、ふと脳裏をかすめることもあったという。 <次回へつづく>
(「甲子園の風」沢井史 = 文)
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