意外と難しいって本当?! 初めて『カブ』に乗ったとき感じること6選!
3)自動遠心クラッチだけどマニュアル操作もできる!?
1速に入れたらスロットルを開けるだけでクラッチが自動的につながり、発進加速でも変速でもクラッチ操作は不要なのがスーパーカブの特徴。でも、じつはチェンジペダルを踏んでいる間はクラッチが切れている状態になる構造。つまり、変速時にペダルを踏む操作がおのずとクラッチ操作にもなっている。 クイックシフターのように自動的にエンジン回転を合わせてくれる機構はないので、スーパーカブでの変速操作はこの“足の操作でクラッチが切れている”状態を利用するのだ。ここが、最初はちょっと難しく感じるかもしれない点なのである。 ──このシーソーペダルを駆使することでマニュアル操作っぽくできる。 ※写真は海外向け仕様 シフトアップで乱暴にペダルを踏んで離すだけだと変速ショックが大きくなるが、ペダルを少しの間だけ多めに踏んでおくことで回転を合わせる余裕が生まれる。また、シフトダウン時も同様に回転を合わせながらペダルを離すことによってシフトショックをなくすことができる。カブ系に慣れている人はこれを利用することで、ほぼ変速ショックなしにギヤチェンジをこなすことができるのだ。 また、停止時に1速に入れて意図的にクラッチを切りっぱなしにし、回転を上げてからクラッチを繋ぐことでウイリーも可能(安全な場所で自己責任で行ってください)。また、より練度が高くなれば、ダートなどグリップの低い路面ではシフトダウンとリヤブレーキの併用でハーフスライドの進入ドリフトもできるとかできないとか。 手元のレバーよりは難易度が上がるものの、チェンジペダルのそうした機構を利用することで、クラッチをマニュアルっぽく操作することができるってわけだ。
4)燃費よすぎ!
メーカー公称値では、実際の燃費に近いとされるWMTCモード燃費でスーパーカブ50が69.4km/L、スーパーカブ110が67.9km/L、そしてスーパーカブC125が67.8km/Lとなっている。 これだけでも凄いが、たとえば北海道ツーリングなど、淡々と同じ速度で平地を走り続ける環境においてはこれを超えることも珍しくない。さらに、低燃費アタックで(周囲の交通の迷惑にならない範囲で)極限まで頑張ると、100km/Lに迫ることもあるほど。じっさい、WEBヤングマシンでも『DIY道楽テツ』さんがスーパーカブ110で96.5km/Lを達成している。 ちなみにだが、ホンダが主催する「Honda エコ マイレッジ チャレンジ」では、空力や転がり抵抗低減を極限まで追求した専用設計の車体とクローズドコースという特殊な環境ではあるものの、スーパーカブ系の50ccエンジンを使用して燃費性能を競い、2011年の全国大会で3644.869km/Lというとてつもない記録を達成している。言い換えれば、100km走行で消費するガソリンはたったの27.43ccということ。いやはや、とんでもない……。