【2024上半期 写真蔵トップ10】第10位:プラグイン機能を持つ燃料電池車「ホンダ CR-V e:FCEV」
GMと共同開発した第2世代の燃料電池を搭載
Webモーターマガジンの夏休み特別企画として、2024年1月から7月に掲載した「写真蔵」から、人気の車種をカウントダウン形式でプレイバック。第10位は、ホンダの新型燃料電池車、CR-V e:FCEV(シーアールブイ イーエフシーイーブイ)だ。 【写真はこちら】ボディカラーは、訴求色である写真のプラチナム ホワイトパールとメテオロイド グレーメタリックの2色を設定。(全3枚)
1990年代後半から燃料電池車(FCEV)の開発を進めてきたホンダ。このCR-V e:FCEVに搭載されたシステムは米国のGMと共同開発してきた第2世代にあたるものだ。注目すべき点は、日本メーカーが発売するモデルとして初めてプラグイン充電機能を備えたFCEVであるということだ。 駆動モーターのパワースペックは、130kW/310Nm。コストを削減しながら耐久性や耐低温性を大幅に向上させている。充電はAC普通充電のみだが、標準装備のコネクターを使えば、100Vコンセントを持つ家電をつないで最大1500Wまで給電できる。またラゲッジスペース右奥には、CHAdeMO規格の給電用ポートも備わり、オプションの可搬型外部給電機を接続すれば、その能力によるが6000~9000Wといった高出力の電力供給も可能だ。 エクステリアは、日本未導入の現行型 CR-V PHEVをベースにしている。フロントグリルやフェンダー、エンジンフード、前後バンパーなどを専用デザインに変更し、全長はフロントオーバーハングが110mm延長されているが、それ以外の寸法は変わらない。さらにリアコンビランプ/フェンダー/サイドシル/ライセンスガーニッシュのカラーを変更するなどで差別化を図っている。 インテリアは、基本的にエンジン車のCR-Vと変わらない。ブラック基調で、ステアリングホイールの表皮には合皮を、シートにはバイオ合皮を採用した地球に優しいクルマを目指している。メーターは10.2インチのTFT液晶モニターで、左はパワー/チャージ、右はスピードの2眼メーターだ。 ラゲッジスペースの奥側は水素タンクのため1段高くなってしまっているが、フレキシブルボードを活用してフロア高を奥側に揃えると2段に使え、リアシートバックを倒せばラゲッジフロアの上段とほぼフラットにできる。CR-V e:FCEVはオハイオ州の米国ホンダ工場で生産され、日本に加えて北米でも発売が予定されている。
ホンダ CR-V e:FCEV 主要諸元
●全長×全幅×全高:4805×1865×1690mm ●ホイールベース:2700mm ●車両重量:2010kg ●パワーシステム:プラグインハイブリッド式燃料電池 ●燃料電池スタック最高出力:92.2kW(125ps) ●モーター最高出力:130kW(177ps) ●モーター最大トルク:310Nm(31.6kgm) ●WLTCモード航続距離:約621km(水素)、約61km(バッテリー) ●駆動方式:FWD ●タイヤサイズ:235/60R18 ●車両価格(税込):809万4900円(リース販売のみ)
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