「ブリスベンでダブルスに出るよ」キリオスがケガからの復帰戦で親友ジョコビッチとペアを組むことを示唆!<SMASH>
男子テニス元世界ランク13位のニック・キリオス(オーストラリア)が12月16日に自身のインスタグラム(@k1ngkyrg1os)のストーリーズ(24時間で自動消去される投稿)を更新。2025年シーズンの開幕戦「ブリスベン国際」(12月29日~25年1月5日/オーストラリア・ブリスベン/ハードコート/ATP250)のダブルスに、元世界王者のノバク・ジョコビッチ(セルビア/現7位)とのペアで出場することを示唆した。 【画像】決勝はキリオス対ジョコビッチ! ウインブルドン2022で活躍した男子選手たち! 以前はお互いを敬遠し、テニス界きっての“犬猿の仲”とも言われていた両者。ところが新型コロナウイルス・ワクチンの接種をめぐるオーストラリア入国問題(2022年1月)で、騒動の渦中にいたジョコビッチをキリオスが擁護したことをきっかけに親交が深まり、現在はSNS上でも頻繁にやり取りをしているほどだ。 ちなみに2人はこれまでにツアーで3度対戦しており、キリオスから見て2勝1敗。だが直近である22年7月のウインブルドン決勝ではジョコビッチが勝利し大会4連覇を飾っていた。今回更新したストーリーズでキリオスはウインブルドンのセンターコートにジョコビッチと並んで入場した時の写真を添え、「ブリスベンでダブルスに出るよ。そこで会おう」と簡潔に綴った。 現在29歳のキリオスは22年10月の「ジャパン・オープン」(日本・東京/ハード/ATP500)準々決勝を棄権してそのまま戦線を離脱。昨年6月の「ボス・オープン」(ドイツ・シュツットガルト/芝/ATP250)で1度実戦復帰を果たすも、1回戦でウー・イービン(中国/現407位)に敗れると再びツアーを離れ、程なくして世界ランキングも消滅していた。 英メディア『the Guardian』によると、離脱中もオンコートインタビュワーや試合の解説者として存在感を発揮してきたキリオスは、今年1月の全豪オープン開幕前に行なわれたチャリティーマッチのトークセッションでジョコビッチとダブルスを組む約束を交わしていたという。懸命なリハビリが功を奏し、約1年半ぶりの実戦復帰となるブリスベン国際でようやくその約束を果たすことになりそうだ。 キリオスはブリスベン国際のシングルスにプロテクトランキング(負傷離脱前の順位を使える救済措置)でエントリーしており、その直後の全豪にも同ランキングでの出場を予定している。復帰後もまたキリオスらしいクレバーなプレーでファンを楽しませてほしい。 文●中村光佑