「女だと言って甘く見るのか」ズラリと並ぶ謹弔花輪…男女共学転換推進に怒る同徳女子大の学生=韓国
同徳(トンドク)女子大学が男女共学転換を議論していることが伝えられ、学生が壁新聞や謹弔花輪などで学内デモを行い、激しく反発している。 11日、ソウル城北区(ソンブクク)の同徳女子大学キャンパスは男女共学転換に反対する学生が掲げたピケや壁新聞、学生たちが設置した謹弔花輪で覆われた。ピケと謹弔花輪には「学生の知らないところで推進した共学転換に猛烈反対」「民主同徳は死んだ」「女だからといって甘く見るのか」など大学側の男女共学転換議論に反対する言葉が書かれたリボンがつけられた。 さらに学生は学校本館前にカレッジスタジャン(大学のロゴが入ったスタジアムジャンパー)を脱いで並べたり、赤のラッカースプレーで学校の内・外部の壁や床に「共学転換反対」「趙元英」「明愛らしく廃校しよう」などの言葉を書くデモも行った。趙元英(チョ・ウォンヨン)は同徳女子大学の学校法人である同徳女子学園の理事長の名前であり、明愛は同徳女子大学の金明愛(キム・ミョンエ)総長の名前だ。 学校前に設置されている同校設立者の趙東植(チョ・ドンシク)先生の胸像は共学転換に反対する学生によって卵やペイントなどがかけられた状態だ。 一部の在学生はデモに参加した後、X(旧ツイッター)などのSNSに投稿した。同校在学生というある女性はXに「私、今日デモに参加した」とし「学友の方々がデモをとても一生懸命やってパトカーまで来た。人々が今、総長(室)のドアの前を占拠して廊下を埋め尽くしている」と伝えた。 この日Xでは同徳女子大学内のデモ関連の内容が相次いでシェアされた。一時「同徳女子大」がポータルサイトのリアルタイムトレンド1位にランクインした。学内サークルが作った共学転換反対署名リンクをXに共有して参加を促す人もいた。 総学生会はキャンパスに男女共学転換を反対する内容の壁新聞を張り出し、学生から連帯署名を集めた。12日に行われる教務委員会議で関連の議論が扱われる展望だが、総学生会は前日の11日から男女共学議論の撤回を求めるフィリバスターを始めた。 ◇総学「学校の根幹が脅かされている」 学校「決定されたものない」 総学生会「ナラン」は7日、コメントを出して「該当の案件が議論されているにも関わらず、大学本部は今まで学生の代表である総学生会側に一言の言及もなかった」とし「総学生会が該当の疑惑を提起してこそ口を開く大学本部の行動は8000の同徳人を無視する行為」と指摘した。 続いて「同徳女子大学を構成するのは同徳『女子』大学の『女性』」としながら「総学生会ナランは同徳女子大学の根幹である女性を脅かす同徳女子大学共学転換に全面的に反対する」と強調した。 学校側は男女共学転換が学校の未来のためのさまざまな方案の一つにすぎず、確定した事案ではないという立場だ。学校は先月末、大学発展計画を樹立する本部会議を進めたが、この過程で男女共学転換に関連する意見が出てきたという。 大学関係者は聯合ニュースに「男女共学転換は一つの可能性にすぎず、議論が発展したり決定したりしたものはない状態」と話した。続いて「今後議論が発展しても、学生と十分に疎通する」としながら「やみくもに進める状況ではない」と明らかにした。 一方、教育部によると、韓国に残っている4年制女子大学は同徳女子大学や梨花(イファ)女子大学など7校だ。漢陽(ハニャン)女子大学をはじめとする専門大学を含めると合計14校だ。 これに先立ち、祥明(サンミョン)女子大学は1996年男女共学に転換して祥明大学に変わった。誠心女子大学はカトリック大学と統合し、大邱(テグ)の暁星(ヒョソン)女子大学は大邱カトリック大学と統合されて男女共学になった。