「ギャラ払ってからやれよ!」長州力「最低賃金ポスター」起用もプロレスファンから指摘される“労働者軽視”の過去
10月27日投開票の衆院選に向けて、自民党をはじめとする主要政党は「最低賃金1500円」への引き上げ目標を公約に掲げている。 【画像あり】女優起用から急変! 長州力が登場「最低賃金ポスター」 最低賃金は地域別に定められており、その額は毎年10月に改訂されている。政治担当記者はこう話す。 「2024年度の最低賃金は、全国平均で時給1055円。物価高や人手不足を反映し、前年度の1004円から51円アップしました。もっとも高い東京都で1163円、もっと安い秋田県で951円です。 岸田文雄前首相は、2030年代半ばまでに1500円とする目標を掲げていましたが、石破茂首相はそれを前倒しして、2020年代に目標を達成すると意気込んでいます。立憲民主党、公明党、共産党も1500円を公約にしました」 管轄する厚生労働省は、最低賃金を周知させるために毎年、イメージキャラクターを起用して、ポスターやリーフレットを作成し、全国の関係各所に配布するなどしている。 2024年10月からのイメージキャラクターに起用されたのは、元プロレスラーの長州力だった。Xではこんな驚きの声が聞かれている。 《会社に最低賃金に関するポスターがあって、前回は藤原紀香だったのに、今回は長州力になってた。》 《最低賃金のポスターずっと美女だったのになんで今回は長州力にしたの》 たしかに歴代のキャラクターは、川平慈英(2016年)、遠藤憲一(2017年)、松重豊(2019年)と俳優陣の名前も見られるが、近年は、のん(2020年~2021年)、飯豊まりえ(2022年)、藤原紀香(2023年)と女優が続いていた。 長州も10月1日、自身のXに、ポスターの写真とともに、 《改正された最低賃金!もう確認してもらえましたか!?全国いろんな場所にポスターが貼られているそうです もし時間があれば探してみてくださいね 敬司!剥がすなよ!!》 とポストし、周知活動をおこなっていた。 最低賃金の周知などは、雇う側と労働者のルールを確認するためのもの。使用者と労働者に最低賃金が支払われているかどうかをしっかりとチェックしてもらうためのものだが、このイメージキャラクターに長州が起用されたことに、首をかしげる声があがっている。スポーツライターが理由についてこう話す。 「長州さんは、2002年に自身が中心となり『WJプロレス(ワールド・ジャパン・プロレス)』を旗揚げし、自身も取締役に就任していました。しかし、旗揚げ当初からプロレス人気全体の低迷などのため、資金繰りが悪化。 所属選手に対してのギャラの未払いが発生し、複数の選手が団体を去っていきました。結局、WJプロレスは設立から約1年半で消滅。ですから、過去にそうしたギャラの未払いを起こした長州さんの起用は、シャレにならないのでは、という声がプロレスファンからあがっているのです」 当時を覚えているプロレスファンからの指摘が、X上では見受けられている。 《厚生労働省はCMのキャスティングを間違えてますWJの選手ギャラ未払い問題について知るべきです》 《駅で長州力が出てる最低賃金云々のポスターを観てると、WJプロレスって給料未払いとか無かったっけ?ってなる》 《おい長州力!そうゆうCMやりたいなら 選手や社員の未払いのギャラ払ってからやれよ!》 ファンとしては、時効がキレてなかった?