写真：Impress Watch

名古屋鉄道は中部国際空港と協力し、国際線出発便を対象とした「オフエアポート・チェックイン」の実証実験を2025年1月11日から17日まで実施する。航空旅客の手荷物を名鉄名古屋駅に近接する名鉄商店で預かり、搭乗予定の飛行機に積み込み、目的地の空港まで直送する。 【この記事に関する別の画像を見る】 荷物を預ける場所は、名鉄商店(名鉄百貨店本店[メンズ館]1階)店舗内設置の受付ブース。預かった荷物を名鉄名古屋駅ホームまで運搬して、営業列車に積み込み中部国際空港駅まで輸送し、さらに対象の航空便に積み込む。手荷物配送料は規定サイズのスーツケース1個分で3,000円。 対象の便は、キャセイパシフィック航空539便(中部国際空港15時20分発香港行)、キャセイパシフィック航空531便(中部国際空港16時40分発台北経由香港行)。対象者はこれらの便を利用する、スマートフォンで搭乗手続きが可能な旅客。 名古屋鉄道は2月に国内線でオフエアポート・チェックインの実証実験を行なっており、今回は2回目となる。国際線出発便を対象とすることで、よりインバウンド旅客の動きを想定した内容となるほか、臨時の専用列車ではなく営業列車で荷物を輸送することで、貨客混載の取り組みとしても検証する。 また、国内外の観光需要の急速な高まりから、一部の地域や時間帯によってはスーツケースを持った観光客で公共交通機関が溢れるなど、オーバーツーリズムが社会課題になっている。今回の事業は観光庁の「オーバーツーリズムの未然防止・抑制による持続可能な観光推進事業」に採択されており、旅客と手荷物を分離して輸送することで、空港アクセス列車の混雑緩和、オーバーツーリズムの未然防止・抑止、手ぶら観光の実現による広域観光周遊の移動利便性向上と観光消費の拡大を目的として実施する。