山本由伸 ブーイングに奮起?いきなり自己最速158キロたたき出す 2イニング連続のピンチでいずれもK斬り
「ヤンキース-ドジャース」(7日、ニューヨーク) ドジャース・山本由伸投手が先発し、初回のピンチを無失点で切り抜けた。自己最速の98・2マイル(158キロ)を計測するなど立ち上がりからエンジン全開でマウンドに上がった。 【動画】白Tにジーンズ ラフなスタイルで球場入りした山本由伸 サングラスがまたキマってる スタメン紹介でニューヨークのファンから強烈なブーイングを浴びた山本。昨オフ、ヤンキースも争奪戦に参戦し、シーズン中にはキャッシュマンGMが来日して視察するなど本腰を入れていた。だがドジャースに敗れたことをファンも熟知しており、大谷以上の大ブーイングにつながった。 異様な立ち上がりとなった中、ボルビーには左翼へ大飛球を放たれたが、T・ヘルナンデスがフェンス際でジャンピングキャッチ。山本もマウンドから拍手を送った。続くバデューゴにはボールが先行したが、最後はメジャーで自己最速となる98・2マイル(158キロ)のストレートで詰まらせて遊ゴロに打ち取った。 そして打席に迎えたジャッジ。キレのあるストレートでファウルを打たせて追い込んだが、変化球が浮いたところを捉えられ左翼線へはじき返された。2死二塁となったが、スタントンにも直球で押し込み変化球で3球三振に仕留めた。 二回は1死からK・ヘルナンデスの失策で走者を許し、続くラメーヒューの初球にピッチクロック違反をとられたが、力強い直球で空振り三振。グリシャムには右前にはじき返され2死一、三塁とされたが、トレビノは142キロのカットボールで空振り三振に仕留め、2イニング連続でピンチを脱した。 上位打線との対戦となった三回は1、2番を連続三振に仕留め、第1打席で二塁打を浴びたジャッジにストレート勝負を挑み、フルカウントから変化球を打たせて遊ゴロ。初めて三者凡退に仕留めた。四回は先頭・スタントンのバットを粉砕して遊ゴロ。リゾも低めの変化球を打たせて二ゴロに打ち取り、トーレスは内角低めのスプリットで空振り三振に仕留めた。 スタントンの初球には再び自己最速を更新する98・4マイルを投じるなど勢いに乗り、五回もあっさりと三者凡退。敵地・ニューヨークで打者10人連続アウトの鮮やかな快投劇だ。 この日、好調を維持していたヤンキースのソトが左前腕の違和感でスタメン落ち。MRI検査を受けるとの米報道もあった。それでも強力なヤンキース打線を相手にゼロを刻んだ。 メジャー1年目ながらチームトップタイの6勝をマークしている山本。7勝目へ、3回まで5奪三振の快投を見せている。