ガザ、イスラエルの攻撃で19人死亡 北部病院は物資供給なく救命困難に
By Nidal al-Mughrabi [カイロ 20日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザで20日、イスラエル軍の攻撃によって救助隊員を含む少なくとも19人のパレスチナ人が死亡した。住民によると、イスラエル軍の戦車がガザ地区での展開区域を拡大し、住宅を爆破している。 医療関係者によると、20日未明にガザ北部ジャバリアの住宅をイスラエル軍が攻撃し、少なくとも12人が死亡、少なくとも10人が行方不明になった。また、戦車による砲撃で1人が死亡したという。 ガザ市郊外のサブラでは、パレスチナ市民の救助隊員が救助活動中にイスラエル軍の空爆を受け、隊員1人が死亡、3人が負傷した。近くのザイトゥーンでは住宅が攻撃され2人が死亡したという。 これらの攻撃に関して、イスラエルのコメントは発表されていない。 南部ラファでは空爆で3人が死亡した。 ガザ北部でかろうじて機能している3件の医療施設の一つであるカマル・アドワン病院のホッサム・アブ・サフィエ院長は、病院が19日にイスラエル軍に予告なく爆撃されたと説明。「医療・外科スタッフ45人が拘束され、交代要員の入境が拒否されたため、本来助けられたはずの患者を毎日失っている」と語った。 食料と水の供給は許可されておらず、救急車1台すら北部への立ち入りが許可されていないと過酷な状況を訴えた。