「反省、一日があっという間」小学生と高校生が4泊5日の共同生活 “自立と責任感”成長を促す「公民館合宿」
午後5時、夕食準備―。 2班は、この日、夕食当番。 地域住民にも手伝ってもらいながら豚汁とチンジャオロースーを作りました。
児童: 「目、痛くなってきた」 タマネギが目にしみるー。 児童: 「マスクで目隠しとこ!」 一同: 「笑笑笑」 児童: 「おいしそう、このピーマン」 高校生: 「しなしなになったらいいよ!」
作ったのは約50人前。家庭ではできない経験です。 4年生: 「たのしい。うれしい、自分が作ったの食べてもらったら」 5年生: 「家でもいろんなの作ってみて、いろんな料理をできるようにしたい」 大山さんもー 須坂東高校3年・大山佳弥乃さん: 「いい経験になりました、こんなに作ることないんで。もう豚汁は作れますよ!早くから始めようって言って、小学生も『やりたい!やりたい!』って意気込んでくれて、けっこうスピーディーに、ちょうどいい感じに終わらせることができてよかった」
午後7時ー。 「いただきます」 児童: 「うまい!」 好き嫌いする児童もー。 児童: 「やだ!ピーマン1本だけ」 6年生: 「(どう味は?)おいしいです」 5年生: 「みんなで食べた方がとってもおいしい」
■自分たちで考えて成長を
発案者の井上さんは信州大学で教育を学び現在は須坂・須坂東の両校で「探求」の授業のアドバイザーを務めています。 高校生の成長に期待を寄せていました。 発案者(地域おこし協力隊)井上陽介さん: 「教育だったり、子どもに関係する将来を考えている子たちが多数参加していて、26人の子どもたちの命を預かって、親御さんの期待を背負って、合宿を完全にやりきるとなったときに恐ろしい責任感と、当然ストレスもかかりますし、けど自分たちで考えて乗り切ることで成長してほしい」
午後9時、一日の最後は班ごとの反省会。 須坂東高校3年・大山佳弥乃さん: 「『ダイコン切った』『タマネギ泣いた』って、泣いたね」 4年生: 「(合宿は)たのしい。(お父さん、お母さん、いなくて平気?)うん。他の人たちいるから」 6年生: 「ご飯とか、片付けとか、お風呂とか自分ではめったにやらないようなこととか体験して、大人の仕事の大変さを改めて感じた。(親には)それをやってくれてありがとう、という気持ちを話そうと思いました」