債券は上昇か、米長期金利低下で買い先行-日銀追加利上げ観測は重し
(ブルームバーグ): 5日の債券相場は上昇が予想されている。イスラエルとイランを巡る地政学的リスクの高まりで米国債が買われた流れを引き継ぎ、朝方は買いが先行しそうだ。ただ、4日は30年国債入札を通過した後に相場が下げた上、日本銀行の植田和男総裁が追加利上げに言及した報道もあり、下落のリスクもある。
東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、夜間取引の先物が上昇した流れを引き継ぐものの、今晩発表される米雇用統計を待ちたいというムードも強いと指摘。植田総裁の報道はまだ市場で消化されていないとみられ、「上値は重く反落の場面もある」とみている。
植田日銀総裁、物価目標達成の確度高まれば追加利上げ検討-報道
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.76~0.785%(4日は0.775%で終了)、先物中心限月6月物は145円27銭~145円51銭(同145円33銭)。
先物夜間取引で6月物は4日の日中取引終値比14銭高の145円47銭で終えた。
関連記事
(c)2024 Bloomberg L.P.
Saburo Funabiki