ビットコインは一時6万4000ドルまで上昇、マイクロストラテジー株は6カ月ぶりの高値でBTCにポジティブな影響か
暗号資産市場の上昇は7日、米取引時間中に失速し、ビットコイン(BTC)は、株式市場の下落とともに、6万4000ドル付近から1時間で6万2800ドルまで下落した。 急激な値動きに明確な理由は見当たらず、午後にはS&P500とナスダックが1%超下落し、ボラティリティ指数VIXは19%上昇して、1カ月ぶりの最高値を記録した。 株価指数は1日の安値付近で取引を終えたが、ビットコインはすぐに下落の一部を回復し、当記事執筆時点では6万3300ドル付近、24時間で0.7%上昇したが、7日の最高値6万4400ドルからは2%近く下落した。市場ベンチマークのCoinDesk 20 Indexは24時間で0.3%上昇。 イーサリアム(ETH)は小幅下落、一方でニアプロトコル(NEAR)、ユニスワップ(UNI)、アプトス(APT)は5~8%上昇し、相対的な強さを示した。 価格の乱高下は強気派と弱気派に等しく打撃を与え、CoinGlassのデータによると、暗号資産デリバティブ取引では2億1000万ドル相当のレバレッジ・ポジションが清算された。1億1000万ドル相当が価格上昇を期待したロングポジションで清算され、1億500万ドル相当がショートポジションであった。 株式市場と比較して暗号資産市場がより早く回復した要因としては、米国の裁判所がFTXの破産計画を承認し、債権者に対する返済の道が開かれたことがあげられる。 また7日の価格動向は、ビットコインが一時的に200日移動平均線を回復したことを意味する。TradingViewのデータによると、現在の200日移動平均線は6万3575ドル、最終的にはその水準を維持できなかったものの、この重要な水準を上抜けし、維持できれば、9月第1週に付けた5万2000ドル前後の安値からの上昇トレンドを再確認したことになる。 デジタル資産投資商品発行企業のETCグループ(最近、Bitwiseが買収)は、ビットコインのここ数日の上昇は、11月の米大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利する可能性が高まっていることと一致していると指摘。ブロックチェーンベースの予測市場ポリマーケット(Polymarket)では、トランプ氏が勝利する確率は53.5%で、10月4日の五分五分から上昇している。