<虎に翼>桂場、寅子と法律談義→誤りを認めて撤回 視聴者「これが桂場の素晴らしいところ」「一貫して寅子の人生の相手役だった」
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の最終回が、9月27日に放送され、寅子(伊藤さん)と桂場(松山ケンイチさん)が法律談義を交わす場面に、視聴者の注目が集まった。 【写真特集】「虎に翼」え、そういうこと! いまさら聞けない? タイトルに込められた意味
最終回では、寅子が亡くなって15年がたった平成11(1999)年の世界線が描かれ、寅子は、優未(川床明日香さん)らを見守る“幽霊”のような存在として登場した。
優未は、さまざまな仕事を掛け持ちしながら、花江(森田望智さん)とひ孫の面倒を見る多忙な毎日を送っていた。年老いた航一(岡田将生さん)は、寅子がいない生活に寂しさを感じながらも、子どもたちを見守り、余生を楽しみたいと考えていた。
航一には寅子の姿が見えているようで、寅子のうれしそうな顔を見ると「その得意げで幸せそうな顔、懐かしいな」と回顧。寅子が「はて?」と尋ねると、航一は「ほら、あの時だよ」と答えた。
すると、場面は第129回(9月26日放送)のラストに移行し、寅子は桂場と「笹竹」で法律談義を交わしていた。桂場は「私は今でも、ご婦人が法律を学ぶことも、職にすることも反対だ。法を知れば知るほど、ご婦人たちはこの社会の不平等で、いびつでおかしいことに傷つき苦しむ。そんな社会に異を唱えて何か動いたとしても、社会は動かないし変わらん」と述べる。
寅子が「今、変わらなくても、その声がいつか何かを変えるかもしれない」と反論すると、桂場は「君はあれだけ、石を穿つことのできない雨垂れは嫌だと、腹を立てて来ただろう」と問いかける。寅子は「未来の人たちのために、自ら雨だれを選ぶことは苦ではありません。むしろ至極光栄です」と言葉に力を込めた。
桂場が「それは君が佐田寅子だからだ。君のように、血が流れていようとも、その地獄に喜ぶ物好きは、ほんのわずかだ」と返すと、話を聞いていたよね(土居志央梨さん)が「いや、ほんのわずかだろうが、確かにここにいる」と割って入る。さらに涼子(桜井ユキさん)ら明律大女子部の仲間が視線を送ると、桂場はフフッと笑い「失敬。撤回する。君のようなご婦人が特別だった時代は、もう終わったんだな」と議論を終わらせた。