目標の姉に応援受けインターハイ準優勝 福知山出身、ソフトテニス就実3年の柴田さん
京都府福知山市篠尾新町出身で、岡山県にある就実高校3年の柴田凛さんが、このほど長崎県で開かれた全国高校総体(インターハイ)ソフトテニスの部女子個人戦に同級生とのペアで出場し、準優勝を果たした。2つ上の姉、花さんも高校3年の時に8強入りしていて、「姉の記録を超えたい」と練習に励んできたことも、快挙達成の原動力になった。 凛さんは、ソフトテニス一家の末っ子として育ち、先に福知山ジュニアクラブに所属していた花さんの影響で、幼稚園年長から競技を始めた。切磋琢磨しながら成長し、姉妹ともにすぐ頭角を現し、全日本小学生大会で優勝するなど、全国レベルで活躍した。 それから、花さんは京都光華中学校(京都市)、凛さんは就実中学校に進学した。いずれもソフトテニス強豪の中高一貫校。インターハイでの活躍は、2人にとって目標の一つだったといい、それぞれの場所で練習に汗を流してきた。 そして2022年のインターハイで、花さんが8強入り。この年は、凛さんも3年生とのペアで出場したが、3回戦敗退だった。また翌年も、本戦に進出したものの、32強に終わった。 インターハイの結果で、姉を超えられる最後の機会となった今年、2年間ペアを組んできた山本萌衣紗さん(3年)と挑み、全国320ペアが出場する本戦へと駒を進めた。 順調に昨年と同じ32強に入り、16強をかけた試合では、実力のある和歌山信愛に苦戦したものの、果敢に攻めて勝った。続く試合も、6月のハイスクールジャパンカップ3位の札幌龍谷とぶつかったが、最終セットまでもつれる激戦を制した。 この2戦を乗り越えた勢いそのままに、準々決勝を4-1、準決勝は4-2で勝ち上がり、決勝戦へ。相手は同カップの覇者で、7月の中国大会では1-4で敗戦した広島翔洋のペアだった。 積極的に仕掛けて相手を動かし、ミスを誘うなどして、今回は互角の戦いを展開して運命の最終セットを迎えたが、3-4で惜敗し、準優勝となった。 凜さんは「最後のインターハイなので、後悔がないようにしようと、ペアで話し合って挑みました。攻めたプレーができ、準優勝できてうれしいです。姉も応援に駆けつけてくれて、終わったあとはハイタッチして、祝福してくれました」と笑顔で振り返った。